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2013年08月01日(木) 麻生氏の発言で自分の国語力と読解力の無さを自慢する人続出。

「ナチスの手口に学べば」─麻生氏、改憲めぐり発言(時事通信 7月31日)

麻生太郎副総理兼財務相が29日、東京都内のホテルで講演した際、
憲法改正に関し「いつの間にか騒がれるようになった。マスコミが騒いで、中国も韓国も。
ドイツのワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法に変わっていた。
誰も気が付かなかった。あの手口に学んだらどうかね」と述べていたことが31日、分かった。

 憲法論議は静かな環境で進めるべきだとの認識を強調したものとみられるが、
ナチス政権の手法を肯定したとも取れる発言で、波紋を呼ぶ可能性がある。


麻生氏が29日の講演会で発言したことが、この記事をきっかけに

ヒトラーやナチスを称賛しているとして国内外で騒がれる事態になりました。

しかし、この一部を切り取った発言だけでは真意を汲み取れないので、

どこかメディアが後追いの形で全文を掲載しないかと待っていたら、

今日になって朝日新聞が発言全文を取り上げました。

麻生副総理の憲法改正めぐる発言要旨(朝日新聞 8月1日)

麻生副総理の憲法改正関連の発言要旨は次の通り。

 護憲と叫んでいれば平和が来ると思っているのは大間違いだし、
改憲できても『世の中すべて円満に』と、全然違う。
改憲は単なる手段だ。
目的は国家の安全と安寧と国土、我々の生命、財産の保全、国家の誇り。
狂騒、狂乱のなかで決めてほしくない。
落ち着いて、我々を取り巻く環境は何なのか、この状況をよく見てください、
という世論の上に憲法改正は成し遂げるべきだ。
そうしないと間違ったものになりかねない。

 ヒトラーは民主主義によって、議会で多数を握って出てきた。
いかにも軍事力で(政権を)とったように思われる。
全然違う。ヒトラーは選挙で選ばれた。ドイツ国民はヒトラーを選んだ。
ワイマール憲法という当時欧州で最も進んだ憲法下にヒトラーが出てきた。
常に、憲法はよくてもそういうことはありうる。

 今回の憲法の話も狂騒のなかでやってほしくない。
靖国神社も静かに参拝すべきだ。お国のために命を投げ出してくれた人に
敬意と感謝の念を払わない方がおかしい。いつからか騒ぎになった。
騒がれたら中国も騒がざるをえない。韓国も騒ぎますよ。
だから静かにやろうや、と。

憲法はある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、
ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。
あの手口に学んだらどうかね。わーわー騒がないで。
本当にみんないい憲法と、みんな納得してあの憲法変わっているからね。
ぼくは民主主義を否定するつもりはまったくありませんが、
私どもは重ねていいますが、喧噪(けんそう)のなかで決めてほしくない。


要旨を読んで分かったことは、

麻生氏はナチスを礼賛しているわけではなく否定しており、

もっとも言いたかったことは喧騒の中で議論しても無意味で、

国民にとって重要な憲法改正は冷静に熟慮を重ねて行わなければ、

例え良い憲法であっても一歩間違えればヒトラー台頭でナチス誕生のような

悪しき結果を招き兼ねないと危険性について言っているだけではないでしょうか。

ただ、「手口を学んだら」という言葉が余計で、

それがナチスを礼賛していると誤解されたのではないでしょうか。

現に時事通信や読売新聞に講演での発言が記事となって出てから、

特に自民党嫌い、麻生氏嫌い、改憲反対の護憲派の左翼界隈が

自分の国語力や読解力の無さを露呈させてるかの如く、

「ナチスのような憲法を作ろうとしている!」と狂乱して騒いでいるので、

そして、今日になって麻生氏は発言を撤回しました。

麻生氏、ナチス発言を撤回 「改憲の悪しき例あげた」 (朝日新聞 8月1日)

麻生太郎副総理兼財務相は1日午前、憲法改正をめぐってナチス政権を引き合いに
「手口に学んだらどうか」などと発言したことについて、
「誤解を招く結果となったので撤回したい」と述べた。
財務省内で記者団に語った。国内外で批判が高まっていることを踏まえ、
発言を撤回することで早期の収拾を図る。


麻生氏が発表したコメント全文 (朝日新聞 8月1日)

麻生太郎副総理が1日に発表したコメント全文は次の通り。

 7月29日の国家基本問題研究所月例研究会における私のナチス政権に関する発言が、
私の真意と異なり誤解を招いたことは遺憾である。

 私は、憲法改正については、落ち着いて議論することが極めて重要であると考えている。
この点を強調する趣旨で、同研究会においては、
喧騒(けんそう)にまぎれて十分な国民的理解及び議論のないまま進んでしまった
悪(あ)しき例として、ナチス政権下のワイマール憲法に係る経緯をあげたところである。
私がナチス及びワイマール憲法に係る経緯について、
極めて否定的にとらえていることは、私の発言全体から明らかである。
ただし、この例示が、誤解を招く結果となったので、
ナチス政権を例示としてあげたことは撤回したい。


やはり、麻生氏が撤回として発言した全文が先日の憲法の話で言いたかった真意で、

私の思ったとおりでした。

まあ、麻生氏はよく言葉が足らなくて誤解を受ける部分を

与えがちなので気をつけてほしいと思いますが、

「手口に学べ」なんて好きないように解釈できる言葉で誤解を生まないように

「冷静に議論して憲法改正しないとナチスのようなものが生まれる危険性がある」って、

誤読して独自解釈で騒いでいるような国語力や読解力が無い

アホ左翼にも分かるようにクソ丁寧に言えばよかったんじゃないかとさえ思います(笑)

今回の麻生氏の発言を受けての特に左翼の狂乱ぶりを見ると、

メディアを利用したナチスの悪しき流れそのまんま突っ走っているし、

そして、ヒトラーやナチスを引き合いにって

メディアや左翼や一部政治家が怒ってるけど、

自民政権の時に左翼やメディアや亀井静香とか一部の政治家までもが

小泉元総理や安倍総理をヒトラーやナチス呼ばわりして、

さんざんレッテル貼りしてきたわけで、

自分達のことを棚に上げてよく言えるなと思いますよね。

まあ、今回の一連の騒動で感じたことは、

全文を読まずして騒ぐような連中が居る間は、

麻生氏の発言の通り冷静に憲法改正の議論なんて出来ないってことかもしれません。

あと、麻生さんの発言で考えさせられたのは、

狂騒の中で誕生した政権ってのは碌でもないもんで、

まさに現行憲法の中で無茶苦茶やっていた民主党政権がそれだったなぁと。









名塚元哉 |←ホームページ