埼玉大会で熱中症相次ぐ 熊谷38・3度(日刊スポーツ 7月12日)埼玉大会は11日、熊谷市で最高気温38・3度を記録したのをはじめ、県内全域で酷暑となり、熱中症で倒れる球児や関係者が相次いだ。 川越初雁球場の第3試合では、川越西のエース井原彰吾(2年)が1点リードの9回2死で、突然マウンドにうずくまった。熱中症で右手にしびれを感じ、そのままグラウンドを後にした。熱中症による交代はチームで3人目。3回に横手優樹外野手(3年)、6回に森田京介内野手(3年)が、それぞれ暑さから両足をつり、救護室で治療を受けた。筒井一成監督(41)は「試合で倒れるなんて初めてです。何をやっているのか」とあきれ顔だった。 試合後も川越西のダンス部員、熊谷西のマネジャーが倒れ、2台の救急車が出動する騒ぎとなった。川越西の主将、野村真吾外野手(3年)は「水分と塩分の対策からやり直しです」と猛省した。 同じ光景はここだけではなかった。市営浦和球場では所沢西の応援に駆けつけた生徒5人、さいたま市川通公園野球場では越ケ谷の野球部員1人、生徒1人が救急車で搬送された。埼玉県高野連・高間薫専務理事(58)は「ちょうど期末試験が終わり、体が慣れていないんじゃないかな。対策を考えないと。毎日これでは困る」と話した。連日、「屋外でのスポーツは危険なので控えてください」とアナウンスされているほどの猛烈な暑さなのに、部活や大会だと「青春の汗」や「根性」だと精神論がまかり通って黙認されている風潮って薄気味悪さを感じてしまうんですけどね。今日も夕方のNHKニュースでは、最初に熱中症を取り上げて、その後に高校野球県大会の模様を平然と伝えているんですから、頭がおかしいとしか思えません。学生時代に運動系の部活動をやっていた大人は「俺たちの時は水さえ飲んだらダメだったから今は恵まれてる」なんて平然と言い切りますが、昭和の頃と明らかに気候が違う現在、猛暑が続く夏に青春の汗だ根性だと精神論を振りかざして屋外でスポーツをやらなきゃいけないのでしょうか。児童虐待としか思えないのですが。