中国艦レーダー照射 首相が抗議指示 冷静対処、国際世論に訴え(産経新聞 2月6日)中国海軍艦艇による射撃管制用レーダーの照射を受け、安倍晋三首相は万全の対応と中国側への抗議を指示した。1月19、30両日という短期間に立て続けに照射されたことは、到底看過できないためだ。政府としては今後も同じような威嚇には粛々と回避措置をとり、外交面では自制を求めることで、中国側の不当さを国際社会に訴えていく考えだ。 「自制を求めないと大変心配な状況になる」 小野寺五典防衛相は5日夜の記者会見でレーダー照射の危険性を繰り返し訴えた。「攻撃意図ありとのメッセージ」(自衛隊幹部)ともいえるレーダー照射だけに当然の懸念といえる。 防衛省は先月30日の時点でレーダー照射について首相官邸に報告。首相は「国民と国際社会に隠す話ではない」と判断し公表を指示した。公表にあたり詳細なデータ分析・検証で事実関係を固めたのは、「中国側が『ぬれぎぬ』と言いがかりをつけてくる」(政府高官)ことを念頭に反論の余地を残さないためだ。 レーダーを照射された際、海自艦艇とヘリは回避行動をとった。回避行動では針路を変えるのが一般的だが、対抗電波の発信やアルミ片の散布で防御措置をとった可能性もある。 同じ威嚇が繰り返されても自衛隊の対処はこの範囲にとどめる見通しだ。対応を先鋭化させている中国とは対照的に抑制的な対処を続けることが、沖縄県・尖閣諸島をめぐる対立で国際世論を味方につけることにつながるためだ。 ただ、「不法」な行為には対抗措置を強めることも排除しない。首相は領空侵犯機が無線での警告に従わない場合、曳光(えいこう)弾を使った警告射撃を行うことも検討するよう指示しており、日本の領土・領海を守り抜くために必要不可欠な措置は講じていく構えだ。民主党の細野氏が「公表までに時間がかかったのは問題」と批判していましたが、時間がかかってしまった理由は、中国側から「日本の捏造」とかそういう反論を封じ込めるために、データを分析し事実関係を固めて確実な証拠として出し、国内のみならず国際世論にも訴えて、こちらの有利になるように足場を固めるということを念頭においていたためでしょう。ところで、今日放送された『ニュースアンカー』で青山さんが政府当局者から聞いたとんでもない話を暴露しました。民主党政権時代から中国海軍はレーダー照射をやっていたのですが、それを民主党は政治判断で握りつぶして公表しなかったというのです。しかも、レーダー照射は野田政権が尖閣を国有化する前からで、国有化で関係悪化と言う中国の主張は嘘であるということにもなりますが、この件に関して、先日も『たかじんのそこまで言って委員会』で、沖縄でのオスプレイ反対運動は中国から資金援助があって行われているという話を暴露した元海自でジャーナリストの惠隆之介氏が自身のブログで興味深いことを書いているので、ブログから一部引用します。平成25年2月6日(火) 尖閣・沖縄危機の実相実は、自衛隊機に対するシナ海軍艦艇による射撃レーダーロックオンは、3年前より発生しておりました。 民主党の親中派岡田らがが発表を控えさせていたのです(中国でイオンを経営しているので・・)。惠氏のブログを読むとアンカーでの青山氏の話と合致しますね。全くもって酷い話であり、中国のこととなると国益を害する行動を繰り返す「また岡田克也か!」という感想です。と、この日記を書いている最中に青山氏の発言が記事になりました。尖閣国有化前から射撃レーダー照射 政府関係者明かす(朝日新聞 2月6日)東シナ海での中国軍による自衛隊への射撃用レーダー照射が、野田政権が昨年9月に尖閣諸島(沖縄県石垣市)を国有化する前にもあったことがわかった。政府関係者が明らかにした。安倍政権が5日に公表した今年1月下旬の事案以前にも、同じ海域で複数回、照射があったとしている。 政府関係者によると、1月30日に中国軍艦が海上自衛隊護衛艦に火器管制用レーダーを照射したのは尖閣諸島の北西百数十キロの公海上。同月19日に海自ヘリコプターへの照射があったとみられるのも同じ海域。 防衛省は今回公表したケース以前にも周辺海域で複数回、自衛隊への中国軍のレーダー照射を把握。今回の「数分間」(防衛省)より長く照射したケースもあるという。日本政府は「日中関係を悪化させる懸念がある」(政府高官)とこれまで公表を避けてきたが、今回は立て続けにレーダー照射されたため、安倍政権が事態を重く見て公表に踏み切った。民主・海江田氏、レーダー照射「公表遅れただす」(日経新聞 2月6日)海江田氏は「公表遅れただす」と批判していますが、自分達が政権の時は公表することを隠していたわけで、どちらが悪いかは明らかで言い逃れできません。レーダー照射、中国外務省「知らなかった」(TBSニュース 2月6日)中国海軍の艦艇が先月、東シナ海で海上自衛隊の護衛艦などに射撃用のレーダーを照射していた問題で、中国外務省が6日、会見で、「外務省としては知らなかった」と述べました。 「この問題については関連部門に聞いてください」(中国外務省 華春瑩報道官) (Q.日本側が抗議するまで中国外務省は知らなかったのか?) 「そのように理解していいです。私たちも報道で知りました」 中国海軍のレーダー照射について、中国外務省の華春瑩報道官は、外務省としては事態を知らなかったとした上で、明確なコメントを避けました。 また、華報道官は、尖閣諸島は「中国の領土」だと述べるとともに、「当面の情勢の下では、日本が歴史と現実を正視し、実際の行動で対話と協議を通して問題を解決する方法を見出すべきだ」と、これまでの主張を繰り返しました。本当に中国共産党が何も知らなかったのであれば、軍部の統制を取れておらず暴走を許しているということですから、返って危険が増しますし、外国からも顰蹙を買う発言になります。まあ、知ってようがいまいがどっちにしろ大問題なんですけどね。オマケ:中国の行動を支持した毎日新聞こっそり記事を修正。毎日新聞の意味不明な『中国支持』ととれる報道を慌てて内容修正!!!→+板で炎上! 「卑怯者!ヘタレ!逃げるな!」「それでも日本の新聞社か!?」=+民