坂本龍一さん「電気のため、なぜ命を」都心で脱原発デモ(朝日新聞 7月16日)「脱原発」を訴える大規模な市民集会「さようなら原発10万人集会」が16日午後、東京・代々木公園で開かれた。ノーベル賞作家の大江健三郎さん(77)らが呼びかけた署名運動「さようなら原発1000万人アクション」の一環。約17万人(主催者発表)が全国から集まり、原発の再稼働に踏み切った野田政権に方針撤回を迫った。 「たかが電気のためになんで命を危険にさらさないといけないのでしょうか。子どもを守りましょう。日本の国土を守りましょう」。集会は午後1時、呼びかけ人の一人、音楽家の坂本龍一さん(60)のあいさつで始まった。 続いて壇上に立った大江さんは、6月15日に約750万人分の署名の大半を野田佳彦首相あてに提出した翌日に野田政権が関西電力大飯原発の再稼働を決めた経緯に触れ、「私らは侮辱の中に生きている。政府のもくろみを打ち倒さなければならないし、それは確実に打ち倒しうる。原発の恐怖と侮辱の外に出て自由に生きることを皆さんを前にして心から信じる。しっかりやり続けましょう」と訴えた。 「冥土のみやげに皆さんの集まった姿を見たかった」。こう切り出したのは作家の瀬戸内寂聴さん(90)。「政府への言い分があれば、口に出していいし、体に表していい。たとえ空しいと思う時があっても、それにめげないで頑張っていきましょう」 会場では音楽ライブやトークショーも開催。参加者は午後2時に集会が終わった後、渋谷など繁華街を「再稼働反対」と声を上げながらデモ行進した。 集会は、原水爆禁止日本国民会議(原水禁)が中心となって開催。労働組合の旗がたくさん掲げられるなか、手作りのプラカードを掲げる参加者も目立った。参加者数は担当者が分担して会場入り口の約10カ所で目測で数えて合計したという。昨年9月に東京・明治公園で開催した集会には6万人ほどが集まったが、今回はその規模を上回り、東京電力福島第一原発事故に関連した集会では最大規模としている。警視庁は公式発表していないが、警察関係者によると、把握した参加者数は約7万5千人だったという。 東京の集会に呼応し、各地でも集会やデモ行進があった。>会場では音楽ライブやトークショーも開催。どうせやるなら、この集会も電力会社で作った電気に頼るんじゃなくて、会場に来た人が自転車型の発電機をこいで発電させて、それを活用して音楽ライブに使うみたいな自家発電でやればいいのにね。こんな感じに。『大科学実験』「人力発電メリーゴーラウンド」この集会で、坂本龍一さんが「たかが電気」と発言されていましたが、なんだか、すごく傲慢で想像力の無い発言だと感じました。確かに、福島を見ても分るように、原発が大事故を起こせば住んでいる土地から離れなければいけないなど恐ろしいことになりますが、しかしながら、私たち人類は、その原発を含めた発電所が作りだした「たかが電気」の力によって、経済を発展させ科学技術も医療分野なども飛躍的進歩させることができてきたように、私たちは「たかが電気」から、どれだけの恩恵を受けてきたのでしょうか。坂本さんにしても、電気のおかげで、YMO時代から多種多様な楽曲を作り、その楽曲をスタジオでレコーディングし、レコーディングした音源を昔ならレコード今ならCDと工場でプレス生産され、電気のついた店舗で販売され、それを買った人は電気で動くプレーヤーで聴くことが出来て、電気によって有線放送やテレビやラジオやネットで私たちの耳元へも運ばれ、電気によって各地でライブ活動も行えるわけで、音楽の才能があった坂本さんも「たかが電気」のおかげで、その才能を多くの人に認知されファンを増やし収入を増やすほど影響力を発揮し、市民運動の先頭にまで立てるようになったわけなのに、それを「電気は大事ですが、でも今の原発の状況は危険」と言えばいいものを、「たかが電気」と表現されると、まるで、自分の生活や音楽活動を維持できていたのは、電気そのものの力に頼らず成し遂げたかのような傲慢な発言に聴こえました。実際、原発の事故じゃなくても、世の中には突然または長時間の停電によって命に関わる人が沢山存在し、その状況で淘汰されていくのは中小零細企業や工場、老人や子供や病人といった弱者からですが、代替えの発電施設を先に作るなどして段階的に脱原発に進むのを訴えるのではなく、日本に来て営業して帰国するアメリカ在住の坂本さんに限らず、大江健三郎さん、瀬戸内寂聴さん、落合恵子さんといったような、何か起これば海外に脱出できるまでのブルジョワ生活を送りながら、何が何でも即停止と言っているような人達は、電力不足で経済や命が脅かせられる恐れのある人達までは想像できていないのかもしれません。