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2012年04月13日(金) 北朝鮮の失敗を笑っていられない日本政府のお粗末さ。

金正恩新政権に打撃 軍事路線に傷 北ミサイル失敗(産経新聞 4月13日)

発射が失敗してすぐに大爆発という望んだとおりの結末を迎えて、

めでたしめでたしでした。

過去2回のテポドン・ノドンミサイルの発射実験は、

日本列島を跨いで太平洋に落下と失敗に終わっていますが、

3回目の発射実験は、発射から1分足らずで爆発を起こしたのですから、

3代目の世襲である正恩政権の未来を暗示しているかのようです。


日本政府、発射発表に43分…未熟さ露呈(読売新聞 4月13日)

2009年4月5日のノドンミサイル発射の際は、

前日の4日に実際には発射されていないのにFPS-5レーダーが誤探知して、

発射された模様と発表されメディアも含めて大騒ぎになったことがありましたが、

機械の誤探知だった場合でも、

速やかな危機管理が問われる中、いちいち「ホンマに撃った?」とか

悠長に確認している時間はないのですから、

政府は情報を受け取った限りは速やかに各市町村に通達するのは当然で、

FPS-5はステルス機すら探知するくらいの超がつく鋭敏レーダーなのですから、

ミサイルが発射されていたのに探知できませんでしたよりはマシな話で、

誤報とはいえ、ちゃんと伝達されたことにより、

緊張感を持って実際にミサイルが発射された時には、

速やかに確認・発表・伝達の対処にあたれたという予行演習になりましたが、

今回の場合は発射されても探知すらされてもおらず、

発射の状況を検知できず、テレビからの情報で右往左往し、

確認から発表まで40分以上もかかった情報収集面の甘さと

危機管理能力の無さを露呈した今回のミスの方が深刻です。

2010年の北朝鮮による韓国への砲撃のときにも、

情報が官邸に知らされずに、当時、首相だった菅が、

砲撃戦をテレビで知ったという危機管理能力の無さと同じです。

猛毒のヒドラジンを燃料にした粗悪なミサイルだっただけに

発射後すぐに失敗したことで日本としては助かりましたが、

「不意を突かれたからJアラートを作動させなかった」と

訳のわからない釈明をしているあたりに、

政府関係者「不意を突かれた…」官邸は情報出さず(テレ朝NEWS 4月13日)

やっぱり民主党というお粗末さがフルに発揮され、

情報収集面と危機管理能力においての甘さを露呈させてしまったことや、

PAC3の配備体制や現行戦略などの情報も含めて、

防衛体制と危機管理能力の無さを中国にまで知られてしまい、

この結果をほくそ笑んでいるのは中国かもしれません。

これは我が国において、かなりの痛手ではないでしょうか。











名塚元哉 |←ホームページ