今年は最後まで大きな話題に事欠かない年で、独裁者の金正日が突然死というニュースが正午に飛び込んできました。金正日総書記が死去 北朝鮮の最高指導者(産経新聞 12月19日)独裁者の金正日にはカダフィやチャウシェスクと同等の末路が相応しいかったのにと思うわけで、あっけない最後となりました。「農民が日照り続きで困っているところ、金正日同志が天を指差すと雨が降ってきた」とか、 数々の伝説を作り上げてきたのに、死ぬ時は随分と普通な内容の死に方なので、どうせなら、急性心筋梗塞でも死に方が伝説になるように、車に轢かれそうな子供を助けて死んだとか、溺れる子供を助けて死んだとか、視察中に火事が発生し中に取り残された子供を救出しに戻って死んだとかそういう風にしちゃえばいいのにと思うわけですが。ところで、先週に北朝鮮の名物アナウンサーが50日以上姿を見せずと世界中に報道され、アナウンサーの重病説や死亡説が出ていましたが、北朝鮮の看板女性アナ、50日以上姿見せず(中央日報 12月13日)今日、何事も無かったかのように体型も以前と変わらずふくよかなまま復活して金正日の訃報を伝えているのを見ると、あくまでも推測ですが、アナウンサーが雲隠れした日には金正日は危篤もしくは死亡していたんじゃないでしょうか。確か、金日成が死んだ時も後継者が決まってから日成死亡が発表されていたので、北朝鮮国内で混乱をきたさない様に、どのように報道するか台本を練りに練って、北朝鮮で最高の栄誉である「労力英雄称号」を持っているという金豚に選ばれた人物だけに、アナウンサー自身が突然の訃報に取り乱さないように事前に伝えられ、原稿のこの部分で涙を流すようになど徹底した指導を受けていたのかもしれません。死亡したとされる日の前日に日本海にミサイルを発射していたことが明るみになりましたが、北朝鮮、16日に短距離ミサイルを日本海に向けて発射 政府関係者「注視すべき動き」(FNNニュース 12月19日)死亡と関連があるのか、軍部の暴走の前触れなのかといった考えが脳裏をよぎり、注意深く見守らなければいけない話ですが、こういう時に限って防衛大臣は素人な一川氏ですし民主党政権なので不安しかありませんね。次期後継者の金正恩は29歳という若さのため軍を統率できるカリスマ性が発揮できるのか疑問なので、軍部にまで食糧難が進んでいる深刻な今、軍部の不満を押さえ切れずにクーデターなどが巻き起こるといったことや、タカ派で攻撃的な一面があるとも以前から伝えられていたので、瀬戸際外交による暴走も気がかりですが、私にとって一番気がかりなのは、拉致問題の行方がどうなるかということです。戸惑う拉致被害家族 日朝に重大局面(東京新聞 12月19日)見かたを変えれば、アメとムチのアメ(食料支援)をチラつかせて、解決に向けて北を誘う絶好のチャンスとも思えますし、もう一方で軍部が暴走した時に拉致被害者を全員処刑という考えたくもない最悪な事態も想定できるわけで、一日でも早く事態打開に向けて働きかけてみる必然性があるのですが、こういう時に限って、拉致担当大臣が拉致問題に興味の無いマルチ山岡なので、どこまで本気で考え動きだせるか不安で仕方ないです。葬儀が28日に平壌で行われ29日には中央追悼大会が開催されるという話なので、 金日成の時のように国民全員がアイゴーアイゴー言いながら地面を叩き嘘泣きで泣き崩れる面白映像が流れるのが観れると思うと胸熱ですが、企業でもそうですが、親族経営は三代目が潰すなんて言われているので、三代目で独裁政権が内部崩壊で終わることを期待したいものです。