討論終局、続く緊張=TPP、慎重派が徹底抗戦−民主(時事通信 11月9日)環太平洋連携協定(TPP)交渉への参加問題に関し、民主党は9日夜の経済連携プロジェクトチーム(PT、座長・鉢呂吉雄前経済産業相)の総会で、政府に慎重判断を求める提言をまとめた。慎重派は、野田佳彦首相に判断を委ねる内容の原案に抵抗。執行部が修正要求に応じたことで、慎重派はひとまず了承した。しかし、首相は10日に交渉参加を表明する姿勢を変えておらず、党内は緊張が続いている。昨日、この総会様子をニュースで見ていたら、鉢呂氏が「こんなに時間をかけて真剣に話し合ったのは民主党が出来て初めてのこと」と言っていました。これまでの政治は真剣にやってこなかったということですね。◆「経済立て直しへ参加」…首相、TPPへ決意(読売新聞 11月10日)野田首相は10日に記者会見し、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉への参加を表明する。その表明内容の原案が9日明らかになった。 首相は「『失われた20年』の経済状況を立て直すにはTPPの交渉に参加するしかない」と決意を示し、日本経済再生のために参加の必要性を強く訴える。TPPに参加すれば景気が良くなるって、2年前の選挙で言ってた「政権交代すれば景気がよくなる」と一緒ですね。◆TPP参加、表明持ち越し=首相、11日記者会見(時事通信 11月10日)野田佳彦首相は10日午後の政府民主三役会議で、環太平洋連携協定(TPP)交渉への参加表明を11日に持ち越すことを決めた。席上、首相は「慎重な判断」を求めた民主党の提言を踏まえ「皆さんのいろいろな思いを受け止めたい。1日考えさせてほしい。(提言は)重く受け止めなければいけない」と表明。「まだ方向性を決めたわけではない」とも語った。 首相は11日に改めて三役会議を開き、その後記者会見して判断を示す。会見を一日延期することで慎重派に配慮したという姿勢を見せてるんでしょう。まあ、本当のところは、今日に参加表明をしたら明日の予算委員会で集中砲火を浴びることは確実で、それには堪えられないので避けたのでしょう。ダチョウ倶楽部の上島竜平さんのように、無様に泣いてしまう姿を全世界に配信したくはないでしょうし。明日の野田首相の答弁は「まだ検討中、慎重に議論を見極めて最後の判断をしたい」で押し切りつつも、予算委員会終了後の会見で「参加表明を決めました」で決まりでしょうか。