<TPP>反対論拡大、国論を二分 JAが先導、労組・日医も共闘(毎日新聞 10月25日)TPPについて、いろいろ読んでますが、TPP賛成派からの具体的で明確なメリットの説明がないんですよね。例えば、農業改革ができるという話ですが、そのやり方が分かっているのなら手足を縛られる外国との条約締結によらずに、 その改革案を実行すればいいだけじゃないのと思ったりします。それに、こちらのリンクを見れば韓国の現状が分かりますが、米国丸儲けの米韓FTAからなぜ日本は学ばないのか 「TPP亡国論」著者が最後の警告! (ダイヤモンド・オンライン)TPPを結んだ場合は域内での資本の移動も無制限になるわけだから、日本企業から米国企業に変わろうとするところは多いだろうし、米国政府としてはそれが狙いで、経営者や株主にとってはカネを生む変化だけども、 労働者や日本国民という観点からは絶望的な話じゃないかと思えてなりません。医療分野でも様々な話が出ていますが、海外の医療が我が国で受けられるようになるといっても、すくなくとも一般市民が受けられる医療という意味では、必ずしも質が高くなるとは一概に言えないわけで。 たとえ既得権益の砦だろうと、医療保険制度は世界に誇れる制度であり、国民が平等に安心して医療を受けられる状態を貧しい人は病院に通えないようなアメリカのために捨て去る理由はありません。政府がろくに議論もせずに、それを推し進めるとかあり得ませんよ。口だけ番町の前科さんじゃなかった前原氏がTPP交渉中に国益にそぐわないと感じれば途中撤退は出来ると豪語していますが、TPP「交渉参加後、撤退も」 前原氏、TV番組で(東京新聞 10月24日)まあ、毎度、風呂敷を広げては最後までやり遂げることができない前原氏らしい発言ですが、では、どんなときに撤退するのか、日本にとって譲れない条件は何なのかについては一切語ろうとはしません。「大丈夫だから、大丈夫だから。いざとなったら、やめられるから」 と繰り返し、正しい情報(TPPのメリット、デメリット)をきちんと伝えずに押し切り、 客(日本国民)に投資をさせようとしているわけですが、世間一般ではこの種の行為を「詐欺」と呼びます。詐欺は民主党の十八番ですが、交渉参加後に前原氏は「途中離脱は国際的信用を失う」に方針転換することでしょう。