先週、関西テレビ『スーパーニュースアンカー』で、青山繁晴さんが自身で取材された福島第一原発構内の映像が放送されましたが、青山氏に対して政府から圧力と抗議が来ているそうです。この件に関しては、今日の『アンカー』で洗いざらいお話しされました。動画が削除されて見れない場合は、『ぼやきくっくり』さまのテキストおこしをご覧ください。2011.05.05 「アンカー」原発取材続報 - 政権からの圧力!しかし現場には成果も4号機の壁大きく破壊…原子力委専門委員が撮影(読売新聞 5月3日)福島第一原子力発電所の事故発生から約1か月半後の4月22日に、原発敷地内を撮影した映像を、原子力委員会専門委員で、「独立総合研究所」社長の青山繁晴氏が明らかにした。 青山氏が車内から撮影した映像には、4号機タービン建屋の1階部分の壁が大きく壊れ、中の設備がむき出しになった様子が映し出されている。 周辺には、地面に突き刺さった状態の自動車や、ぐにゃぐにゃに曲がったフェンスもあったといい、青山氏は「津波による被害は、軍事攻撃を受けたのかと思うほどすさまじかった」と話している。 青山氏は東電や政府と調整した上で訪問したと説明。一方、細野豪志首相補佐官は2日の記者会見で、青山氏の訪問について、「政府としてではなく、個人として入った。今後はないようにする」と不快感を示した。青山氏に不快感を示している個所公開して、なんら問題のある映像ではないと感じました。「百聞は一見にしかず」で、この酷い状況の中で作業員の方は日夜過酷な作業に携わっていることが分かり、映像をご覧になった方のほとんどが作業員にエールを送り、政府は現場の声を聴き対応に当たるべきだと感じたことで、現場が政府に強く要望していた防潮堤を作ることが決まり、5・6号機の湧き水を出す方向に向かっているのですから、放送には一定の成果があったわけで、現場を知らずの机上の会議だけの政府に不満があった現場にしてみれば、青山氏の取材に感謝しているでしょう。むしろ、政府自らが進んで青山氏が撮影した状況を公開していれば、早くから復旧活動に支援と協力を申し出る国や企業も出ていたことでしょう。 誰も現地に行こうとしないから青山氏が自ら足を運び現状を撮影したことに、何の問題があったのでしょうか。 細野氏は首相補佐官の立場としても東電の会見を仕切る立場としても、率先して現場を視察して状況を知っておくべき立場のくせに、「私も現地に行きたいけど」云々と会見であれこれ理由をつけて述べていましたが、本当は行くのが怖いだけで行く気も無いくせにがたがた言うんじゃないと、細野氏に不快感を覚えました。クリーンでオープンな政治を目指すと衆院選前に公約し、政権獲得後は自民党時代の密約は暴いたりと躍起になっていたくせに、尖閣の漁船衝突事件の時といい今回の原発といい、公開すると怒り出すとか、パニックになるとか、あまりに国民の生命や安全財産を蔑にする情報隠匿が本当に酷く悪質です。今回の件も青山氏に対して政府から抗議と圧力を加えたことで、政府や官僚が身の保身に原発事故の大部分を隠していることが分かり、逆に不信感を増大させる結果になってしまいました。青山氏は、テレビで放送できなかった部分も含めて、撮影された映像2時間分をネットで公開することも考えているそうです。ぜひとも、公開して本当のことを世界中に示してほしいものです。