【名言か迷言か】2010迷言大賞(上)“ルーピー”鳩山首相編 (1/4ページ)(産経新聞 12月29日)【激動2010 政界回顧録】(上)吹き荒れた鳩山前首相のルーピー旋風 振り回される普天間 (1/3ページ)(産経新聞 12月29日)鳩山の迷言の中に、「僕は一体、何だったんでしょうね」というのがありますが、「世間知らずの大金持ち」の一言で片付くと思います。2ちゃんのコピペで、「困ったことが起きたので母に相談したら、次の日に解決していた。」というのがあるのですが、あんな感じに、政治家になるまでは、なんでもカネで解決させていたのでしょう。それで、俺は何でもできると勘違いしちゃって政治ごっこをしていたら総理にまでなったけど、な〜んにも出来なかった。むしろ、ママからの多額のお小遣いがバレて自分が苦しむ結果に。この1年は、鳩山の言動によって内政と外交ともに国難に陥ったといっても過言ではありません。◆事実上の指揮権発動 中国漁船衝突事件(中国新聞 12月30日)低迷する内閣支持率、いっこうに進まない野党との連携。明るい展望を見いだせないまま来年の通常国会が迫る菅政権。失速のきっかけは9月に起きた中国漁船衝突事件だった。政府は船長釈放の判断や対中国外交をめぐり迷走。水面下の動きを検証すると、中国の強硬姿勢に浮足立った首相菅直人が日中関係の極度の悪化を恐れ、事実上の指揮権発動で中国人船長を釈放した経緯が判明。主導権を握っていたのは終始、中国だった。(敬称略、肩書は当時) 「中国と戦争する気か。このままではアジア太平洋経済協力会議(APEC)を開けなくなる。すぐに船長を帰せ」 国連総会が開催される米ニューヨークへの出発を目前に控えた9月19日。船長の即時釈放を要求する中国の強硬姿勢に、菅は冷静さを失い、周囲に怒声を浴びせた。 「首相は一体どうしてしまったのだろう」。取り乱した菅の姿に、官邸スタッフは頭を抱えた。船長の刑事処分について、官房長官仙谷由人は「国内法で粛々と処理」と明言。検察当局も「証拠はそろっている」として起訴する方針だった。菅も了解している―。官邸内ではほぼ共通認識だった。 中国は対日圧力レベルを引き上げる。国連総会に合わせた日中首脳会談見送りも表明。11月に横浜で開かれたAPECに、中国首脳が欠席するという菅にとって「最悪の事態」をちらつかせた。 菅のけんまくに、政府の判断は「釈放」に大きく傾いた。この間、政府内では「法相に指揮権を正式に発動させ、船長を釈放するしかない」との意見も挙がった。仙谷は指揮権発動による政治的混乱を懸念、この手法には二の足を踏んだものの、実態は“首相による指揮権発動”と変わらなかった。 ▽末代までの恥 釈放を迫られた法務省幹部は官邸に泣きついた。「釈放理由に『外交関係に配慮した』という趣旨を入れさせてほしい。それがなければ検察として末代までの恥だ」。検察は起訴に絶対の自信を持っていた。 官邸側はこれを容認。那覇地検は9月24日の記者会見で「日中関係を考慮すると、身柄を拘束して捜査を続けることは相当ではない」と、異例の「政治的配慮」に言及した。検察当局のせめてもの抵抗だった。 しかし日本側の期待に反し、船長釈放後も中国側に軟化の兆しは見えない。釈放直前、日本の建設会社員4人が中国で拘束されていることが発覚。中国から日本へのレアアース(希土類)輸出停滞も判明した。 焦りの色を深める仙谷ら。事態打開を折衝できる対中人脈は存在しなかった。9月下旬、政府は仙谷名で「漁船衝突事件の処理でお願いしたいことがある」と、要人との接触を求める趣旨のファクスを中国側の複数の人物に送付。苦し紛れの呼び掛けが、逆に中国側に足元を見られる結果になったのは否めない。 ▽非礼だ 「民主党政権には対中ルートがないから、こんな手を使うのか」。要人との会談を調整する際、長期間にわたって築いた人間関係がものをいう中国。いかに人脈不足とはいえ、ファクス1枚で会談を申し込む日本側に中国側は「非礼だ」と憤慨。菅外交の底の浅さをさらけ出してしまった。 9月29日、仙谷の「密使」として北京を訪問した民主党前幹事長代理細野豪志は、中国国務委員戴秉国たいへいこくとの会談にこぎ着けた。仙谷の知人で中国通の経営コンサルタント篠原令も同席していた。 細野「漁船衝突事件とは別問題と認識しているが、拘束された日本人4人の処遇はどうなるのか。政治家として気にかかっている」 戴「お気持ちはよく分かる。1人はもう少し取り調べるが、3人は明日釈放します」 余裕の表情で語る戴。言葉どおり、3人は翌日に釈放された。10月9日には残る1人も釈放。関係改善に向けた中国側の「メッセージ」とも読み取れたが、優位に立っていたのは中国だった。 ▽外相外し 日本外務省は一貫して蚊帳の外だった。外相前原誠司が「対中強硬派」として中国側から忌避されていることを危ぶんだ仙谷の“差し金”。「外相は了解済みなのか」。細野の北京入りを知った周辺が尋ねると、仙谷は「前原には何も言わなくていい」と言い放った。 11月13日、横浜市の国際会議場。菅はAPEC議長として中国国家主席胡錦濤との会談に臨んだ。9月7日の衝突事件発生から、約2カ月間の混迷を経てたどり着いた「晴れ舞台」。 「心から歓迎する。わが国と中国は一衣帯水(の隣国)だ」。菅は、手元のメモに目を落としながら自信なさげに言葉を連ねた。この記事を読むと、あ〜やっぱりと言うしかありません。船長の即時釈放を要求したのを拒否すれば戦争になってしまうという考える、こんな底の浅い認識の時点で、先読みの出来ない外交能力のなさ、すっから菅ぶりを露呈させています。 約2週間前に起こった中国の違法漁船が韓国の警備艇に衝突してきた事件では、中国漁船1隻が沈没して漁師3名の死者が出ていますが、戦争になっていません。むしろ、韓国側が映像を速やかに公開したことで、中国漁船の漁師が取り締まりを行っていた海洋警察官を鉄パイプで殴るなどの暴力行為までもが明るみとなり、中国は韓国側に謝罪と賠償を要求しながらも、日本に向けてのように、抗議デモを起こさせる、レアアースの輸出を止める、邦人を拘束するというような強硬な対応を取っていません。 このことからも、ビデオを隠蔽し日本の正当性を証明しなかった責任も重いと言えます。仙谷官房長官が「船長を釈放しないとAPECが吹っ飛んでしまう」と丸山議員に電話で語っていたように、総理大臣となってから何一つ成果が挙げられていない菅首相の頭の中は戦争よりもAPECを成功させることが重要だっただけではないでしょうか。まあ、そのAPECも失敗したわけですが。さて、一貫して「釈放は那覇地検の判断だ」と国会答弁していたことが、仙谷官房長官が中国に船長釈放を事前通達していたことも含めて、虚偽の答弁だったと証明されたわけですが、那覇地検幹部を招致方針 参院議長(産経新聞 12月30日)那覇地検幹部招致以外にも菅首相と仙谷官房長官の証人喚問を行うべきだと思います。◆民主党、マニフェスト全面見直しへ 財源捻出が限界に(朝日新聞 12月30日)民主党は2009年の衆院選マニフェスト(政権公約)を全面的に見直す方針を固めた。子ども手当や高速道路無料化など巨額の歳出を伴う政策を念頭に、来年8月をめどに結論を出す。財源捻出が限界に近づき、見直さなければ、12年度以降の予算編成が極めて難しいと判断した。 玄葉光一郎政調会長(国家戦略相)は朝日新聞のインタビューで「11年度予算編成で当初想定していたほど財源が捻出できないとわかった。マニフェスト見直しの議論をきちっと整理し、国民に正直に説明する必要がある」と述べ、マニフェストを見直す考えを明らかにした。岡田克也幹事長も22日、同様の方針を示している。 民主党は09年マニフェストで、子ども手当を月額1万3千円で支給し始め、10年度から2万6千円に増額するとしたが、7月の参院選マニフェストでは「財源を確保して増額」と修正。今後は12年度予算案の概算要求直前の来年8月をめどに、財源と実現可能な政策を絞ってマニフェストを見直し、12年度の予算編成に反映させる考えだ。 同党は09年マニフェストで、総予算を組み替えて16.8兆円の財源を生み出すとしたが、11年度予算編成では事業仕分けで生み出した財源は約3千億円で、「埋蔵金」など7.2兆円の税外収入に頼らざるを得なかった。玄葉氏は「11年度中に消費増税を含む税制改革の成案が得られなければ、12年度予算は窮屈になる」とも語り、予算編成作業は限界との認識を示した。 一方、自民党など野党は民主党のマニフェストを「ばらまき」と批判しており、マニフェスト見直しで国会運営などで野党の協力を得やすくする狙いもある。税源の捻出が困難まことは、昨年の選挙前から散々指摘されていたことです。 それを「予算を組み替えれば大丈夫」「無駄を削ればいくらでも出てくる」と豪語したのですから詐欺みたいなものです。だいたい、恒久的政策の財源を一度使ったらなくなるような埋蔵金を当てにしてたこと自体がナンセンスなのに、それすら指摘しなかったマスメディアも詐欺の片棒を担いだようなものです。そして、財源を確保出来てから子供手当にするのが正しい手順ですが、 参院選挙前に1つでも目立った成果を上げたかったがために導入して、 予算は90兆を越え、税収より国債発行が多いというとんでもない予算を二回もやっています。 しかも、削減で財源と言っていたにもかかわらず、消費税も含めて新しい名目で数々の増税を打ちだしている姿勢からも、マニフェストを全面的に見直しても成果は上げられないでしょう。 民主党がこれ以上政権にしがみついても、もはや得る物は何も無いと思います。さて、今年の日記は今日で終わりです。(何か重要なことが起きれば明日も書きますが、一先ず今日で終わりです。)今年1年を振り返ると、民主党によって国難、国難、また国難の連続で、日記のネタにこと困らないぐらい、不愉快でしょうがない1年となりましたが、逆に嬉しかったことと言えば、『ゲゲゲの女房』がNHKの朝の連続ドラマになったことで、水木しげるブームが到来し、水木しげる先生の偉大さが、ようやく広く周知されたことです。そんなこんなの1年でしたが、あらためて、お世話になった皆様にお礼を申し上げると共に、来年もお付き合い頂けると幸いです。そしてみなさまにとって、平成23年が心あたたまる素敵な年になりますように心からお祈り申し上げます。それでは、みなさまインフルエンザを含めた風邪やノロウイルスに気をつけてよいお年をお迎えくださいね。