首相と小沢氏の会談が決裂 政倫審「議決されても出ない」と拒否の小沢氏 執行部は離党勧告も検討(産経新聞 12月20日)菅直人首相は20日午前、首相官邸で民主党の小沢一郎元代表と1時間半にわたって会談した。首相は「国会で説明すると言っていたので、衆院政治倫理審査会に出席してほしい」と、「政治とカネ」の問題を弁明するよう求めたが、小沢氏は「出る必要はない。議決されても出ない」と拒否し、物別れに終わった。 首相は、内閣支持率と党の支持率が下落しているのは小沢氏の「政治とカネ」の問題を未解決のままにさせていることが最大の要因だとして、「脱小沢」路線を鮮明にさせて政権を浮揚させようとのねらいがあった。これに対し小沢氏は、17日の岡田氏との会談でも来年早々にも政治資金規正法違反罪で強制起訴されることから「裁判で潔白を証明する」と出席を拒否することを表明していた。 執行部は今後、速やかに政倫審招致議決に向けた手続きを始める。ただ、自民党は「小沢氏が政倫審に出席しないと言った以上、議決するのはナンセンスだ」(石原伸晃幹事長)と招致議決に応じない方針だ。 仮に、野党だけでなく、民主党内からも小沢氏を支持する委員が議決に応じなければ政倫審の開催自体が危ぶまれる。このため執行部は、小沢氏を「反党行為」とみなして離党勧告を突きつけることも検討するとみられる。 小沢氏を支持する議員らは、夏の参院選以後の主要選挙で連敗している執行部に責任があると反発、党両院議員総会の開催をちらつかせ、執行部に圧力を強めている。沖縄訪問なども含めてリーダーシップのあるところを見せて、下がった支持率を回復させようと急にやる気になっているようですが、如何せん仮免なので、どれも上っ面ばかりで中身がない、事前の根回しがない、財源がないの“ないない尽くし”になってリーダーシップを見せるどころか、頼りなさが更に際立ってしまっています。執行部は離党勧告も検討しているそうですが、小沢をきる場合、手下を引き連れて出て行くため議席減少で民主党政権崩壊の危機、 小沢を残す場合、後先を考えず行動に走った政倫審要求による党内の亀裂は残ったまま、直接会談で説得できなかった菅首相のトップとしての存在意義は無くなり、さらに支持率は下落、国民や野党の批判噴出で予算も通らず、民主党政権は動きが取れなくなります。どちらにせよ、今の民主党は崩壊に近づいているわけです。一方の小沢は子分を引き連れて離党し新党を作る覚悟を固めたという話も出ていますが、とくに小沢チルドレンなら小沢の配るカネは魅力的だけど、ダーティーなイメージのある小沢の看板を背負ったら、落選する恐れもある中で、ついていく議員がどれほどいるのか興味があります。政倫審議決なら欠席=「アリバイ工作に加担せず」−石原自民幹事長(時事通信 12月20日)小沢氏招致で対応協議=証人喚問も浮上―民主(時事通信 12月20日)自民党は政倫審には欠席すると決めていますし、小沢も議決されても出席拒否と断言していますので、離党勧告を出すつもりでいるのなら、野党の証人喚問要求に乗っかるほうが菅首相としては得策ではないでしょうか。