【文化功労者】「妖怪が仕上げてくれた」 漫画家の水木しげるさん(産経新聞 10月26日)本当は受賞を喜んでいるはずなのに、「この歳になると興味がないねぇ」とかテレ隠しにコメントしていた水木先生がお茶目でした。勲章と言えば、1964年発行の『ガロ』に掲載された水木先生の短編読み切り『勲章』を思い出します。舞台は平安時代、ねずみ男が「人類の夢を実現させたぞ」と空を飛んでいます。それを見ていた太政大臣は、ねずみ男を国宝に認定して勲章を授けてしまいます。実は、ねずみ男が天女の羽衣を盗んで空を飛んでいたのです。そのことを知った少年は、ねずみ男が寝ているすきに羽衣を天女のために取り返し、ねずみ男は、ただの泥棒で飛べないことを周りに暴露するのですが、「勲章を持っている人間がウソをつくものか」と周囲の人間は信じようとせず、少年は周囲の人間から袋叩きの目に合います。傷だらけでボロボロになった少年の最後のセリフが、勲章や肩書きというものに対して態度を変える人間の弱さや愚かさを痛烈に皮肉くっています。勲章だとか名士だとか なんだか肩書さえついていれば世間のやつは中味も調べないで信用しちゃうんだからたまんないよ ホント「勲章」は、こちらの文庫に掲載されています。「錬金術」など、現実の厳しさを描ききった珠玉の短編が目白押しです。そういえば、財閥で政治家家系の息子だとか東大卒だとか、スタンフォード大学に行ってたとか、党の党首だとかの肩書だけで、野党時代から空想家でかなりヘンだったのにもかかわらず中味も調べもせず政権交代させて総理大臣にしちゃった人が居ましたね。鳩山前首相、政界引退を撤回「辞任時と状況違う」(朝日新聞 10月24日)次の総選挙に立候補せず、政界を引退すると表明していた鳩山由紀夫前首相は24日、訪問先のハノイで朝日新聞などの取材に対し、「議員を続ける方向に気持ちが傾いている」と述べ、引退を撤回する意向を明らかにした。 鳩山氏は引退撤回の理由について「党の状況が思わしくないから、自分の(議員としての)役割を投げ出していいのか。私が(首相を)辞めたときと状況が違うから、(議員を続ける方向に)前向きに変えなきゃいけないかなと思っている」と語った。鳩山氏、引退撤回批判に反論(産経新聞 10月25日)ベトナム訪問中の鳩山由紀夫前首相は25日、ハノイ市内で記者会見し、政界引退の撤回に批判が出ていることに対し「国難といえるときに、自分だけ辞めて『はい、さようなら』でいいのか」と反論した。ベトナム訪問も国会議員の活動の一環であることを強調した。鳩山前首相も健忘症=自民・小池氏(時事通信 10月26日)自民党の小池百合子総務会長は26日の記者会見で、民主党の鳩山由紀夫前首相が政界引退の方針を撤回する意向を固めたことについて「仙谷由人官房長官も健忘症(にかかっている)という言葉を使ったが、鳩山氏はまさに健忘症だ。みんなが覚えているのに本人が忘れていることが最大の問題だ」と批判した。 また、小池氏は「政権交代後、鳩山氏のぶれによってこれほど日本が国益を損なったことはない。国民があきれていることに(鳩山氏は)気付いていない」と強調した--------------------------------------------------------------------普天間基地移設の問題をめぐって、気まぐれな発言の数々で沖縄県民を裏切り、米国からの信頼を極限にまで悪化させ、さらに5月の全国知事会議で「尖閣諸島の領有権は中国と話し合って結論を見出せばいい」と、歴史上、国際法上、日本の領土だった尖閣諸島に対して、領土問題の存在を認めるような発言をし、中国に付け入る隙を与え今の現状を作り出すきっかけを与え、麻生元首相が止めさせた60兆もの税金がかかる中国の遺棄科学兵器処理を、友愛の精神で再開させてフジタ社員が人質になってしまったり、国難のいくつかを作ったのは、他ならぬ自分自身だということに全く気付いてません。政治家を続けたいなら、まず判決が出たら書類は必ず提出するとしていた脱税についての書類を提出して証人喚問に応じるか、 もしくは、一度辞職して再び選挙に出て有権者に信を問うべきではないでしょうか。これで当選するようでは、投票した有権者にも問題ありということになりますし。引退撤回―新たな役割期待したのに(朝日新聞社説 10月26日)一部抜粋「母からの子ども手当」と揶揄(やゆ)された政治とカネの問題、」そして普天間問題をはじめとする稚拙な政権運営。わずか8カ月で政権を放り出し、政権交代への国民の期待を裏切ったことを、お忘れではあるまい。たぶん、全部忘れていると思う。朝日社説では、政界引退して、民間で東アジア共同体を後押しする役割などに徹するべきと書いていますが、引退してまで余計な行動はしないでいただきものです。むしろ引退して新たな役割として、タレントになってバラエティ番組に出ることをお勧めしたいものです。チヤホヤされるのが好き、羞恥心がなく笑われても平気な性格なので、バラエティ番組に出ておバカタレントと一緒にクイズしたり、鳩のかぶり物を着て笑いを取っているのがピッタリだと思います。