猛暑の中、大阪城ホールで行われたBBC制作の世界最大の恐竜ショー『ウォーキング・ウィズ・ダイナソー ライブアリーナツアー イン ジャパン』を観に行ってきました。ショーの感想を書く前に、どうしても先に言っておきたいことがあります。ショーは朝の11時開演のものを観て、猛暑の中、クタクタになって午後三時過ぎに帰って来たのですが、家では家族がフジの番組(26時間テレビ)を観ていました。面白くないなと思いながら画面を眺めていると、驚きの光景が目に入ってきました。この強烈な暑さの中、屋外で三輪車レースやマラソンをやっているんです。連日、熱中症関連のニュースを伝え後、「熱中症になる危険があるので屋外での運動は控えてください」とアナウンスして注意を促していることもあるのに、一方では、この暑さの中で無茶苦茶な企画を実行している。これを感動モノですよと押し売りして、涼しいスタジオで「頑張れ〜」とか言って眺めている島田紳助や出演者やスタッフは気が狂っているとしか思えません。さて、話を戻して、ショーの内容は、恐竜の本物の骨格を鉄で再現し、10メートル以上ある実物大のロボット恐竜がアニマトロニクス技術によって生命があるかのようにリアルに動き、 吠え、食うか食われるかの戦いを繰り広げます。開演前のステージ。どうせ観るなら一番いい席でということで奮発し、チケット先行発売で座席はVIP席(10,500円)を購入しました。前から5列目の舞台全体が見渡せるほぼ真ん中。VIP席だけクリアファイルのオマケがありました。ショーはフラッシュをつけなければカメラ撮影OKという太っ腹。恐竜が出現する出入り口。ショーが始まりました。まず、三畳紀(2億4500万年から2億800万年前)の世界から物語は始まり、ジュラ紀(2億800万年前から1億440万年前)、白亜紀(1億4400万年前から6500万年前)と進んでいきます。持っていったデジカメは古いもので手ぶれ補正機能が無いこともあり、フラッシュなしだとピンボケが多い中から、比較的、上手く取れた写真を選んでアップします。プラテオサウルスステゴサウルスアルサウルスvsステゴサウルスロボットの恐竜とはいえ、皮膚の質感、体の動き、眼球のリアルさ、それにあわせての筋肉の動き、呼吸に合わせてお腹が膨らんだりへこんだりするところまで、まるで生命が宿っているようなこだわりぬいたリアルさに驚愕です。しかも、ウンチまでするんですよ。これは子どもが大笑いしてました。プラキオサウルスの親子子供だけで3階建ての建物と同じ身長だそうです。翼竜オルニトケイルス 翼を広げたサイズは12m。ステージ上空を優雅に舞います。トロサウルス同士のボスの座をかけた戦い。角が折れたりと大迫力。アンキロサウルス子供のティラノサウルスがアンキロサウルスに戦い挑もうとしますが、(子供のティラノサウルスは着ぐるみになっていて人間が入って演じています。)固い皮膚のアンキロサウルスには太刀打ちできないどころか、トロサウルスとアンキロサウルスに囲まれてピンチに。子どものピンチに現れたのが、ティラノサウルス・レックスの母親。トロサウルスとアンキロサウルスを威嚇の上、追い払います。そのあとは、ステージを歩き回り、客席に向かって吠えまくります。ファンサービスのしつけが行き届いています(笑)目の前に来て吠えた時の、音圧が凄かったです。地響きしましたよ。そして、作りものだと分かっていても、ちょっとビクッとなります。ショーは、隕石の落下(ファーストインパクト)により恐竜が絶滅したところで終わります。ショーでは考古学者が現れて、恐竜の説明をしてくれますが、まるで本物かと錯覚してしまうほどリアルに動く恐竜の姿に感動してしまって、そちらばかりに気を取られて、説明が、ほとんど頭に入ってきませんでした(笑)何度も書きますが、動き、皮膚の質感、どれを見ても生きているようでした。きっと、本物の恐竜が今もいれば、こんな感じだったのでしょう。(あまりの大迫力に、泣き叫ぶ子供もいましたよ。)子供の頃、恐竜図鑑を見て空想し胸ときめかせていた恐竜たちが、図鑑から飛び出したかのように等身大の姿になって目の前で動き回りバトルを繰り広げるのですから、久しぶりに童心にかえったような興奮を味わえました。これは1万円を払ってでも会場で見る値がありましたよ。もう一回見たいぐらいです。日本も、同じ技術を使ってゴジラとかウルトラ怪獣のバトルショーをやれば面白いのにと思いました。ゴーヤうまい。ゴーヤうまい。