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2010年05月09日(日) 涙拭く案


米軍飛行訓練を全国に分散…政府検討(読売新聞 5月8日)

政府は8日、沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題で、
同飛行場や米軍嘉手納基地の飛行訓練を鹿児島県・徳之島のほかにも
全国各地に分散移転させる方向で調整に入った。

 同飛行場の県外移設が困難となる中、沖縄の負担軽減策の柱としたい考えだ。
しかし、米側がどこまで応じるかは不明な上、沖縄側や移転先自治体が
納得する見通しも立っておらず、実現性は不透明だ。

 北沢防衛相は8日夜、長野市での会合で「沖縄で活動している(米軍の)
ヘリコプターや飛行機の訓練を日本全国へ散らし、
『半分になった』『4割方減った』と沖縄の皆さんに実感してもらえるような
案を今作っている」と明らかにした。
その上で、17日以降で調整している鳩山首相の沖縄再訪問時を念頭に
「沖縄県知事に示して納得していただく」と述べた。
一部訓練を青森県の米軍三沢基地に移転している嘉手納基地についても
「本土の方へ訓練をどんどん出す」として、さらに分散移転を進める考えを示した。

 首相は8日午後、首相公邸で平野官房長官らと今後の対応を協議した。
週明けにも関係閣僚会議を開き、負担軽減策を含む政府案を詰める方針だ。

 政府関係者は8日夜、「訓練を沖縄県外に出すことを米側に
ある程度のんでもらえれば、それは一つの政治的決着だ」と指摘し、
訓練移転で米側と調整がつけば「5月末決着」とみなす意向を示唆した。


「訓練一部移転の合意だけでも決着」 普天間問題で政府高官 首相責任回避へ予防線(日経新聞 5月9日)

政府高官は8日夜、沖縄県の米軍普天間基地移設問題の「5月末決着」を巡る解釈について、
米側と米軍ヘリ部隊の訓練の一部を県外に移転する合意だけでもできれば
決着といえるとの認識を示した。
飛行場の移設先を見つけなければ普天間基地を継続使用することになるが、
 「基地がどこに行くかより、沖縄の負担軽減、危険性除去をどう進めるかだ」と語った。

 政府はキャンプ・シュワブ沿岸部を埋め立てる現行計画を修正し、
くい打ち桟橋工法で滑走路を造る案や、
鹿児島県・徳之島への分散移転を検討してきたが、米国や地元との調整は難航している。
5月末までに移設先が見つからない場合、
鳩山由紀夫首相の責任問題に発展することへの予防線を張った発言だ。

政府高官は「(自民党政権は日米が2006年に合意した)ロードマップに
書いてあることも実現できていない。嘉手納以南の返還も全然、進んでいない。
鳩山政権がそこまでやろうと踏み込んでいることは評価されていい」と強調した。

 訓練移転先については、検討対象が「42カ所ある」と語った。
政府内では普天間基地を拠点とする米軍ヘリ部隊の訓練を、
九州の築城、新田原、鹿屋などの各自衛隊基地に順番に移転させる
「九州ローテーション案」が浮上している。
だが、飛行場の移設先を先送りしたまま、
訓練移転だけで米側が合意する可能性は低いとみられる。
 首相は10日、平野博文官房長官や岡田克也外相、
北沢俊美防衛相ら関係閣僚と政府案の最終的なとりまとめを急ぐ。
12日には日米の実務者協議をワシントンで開く方向だ。

 首相は8日、首相公邸で平野長官、松野頼久、滝野欣弥両官房副長官らと今後の対応を協議。
4日の首相の沖縄訪問や7日の徳之島の3町長との会談を踏まえ、
引き続き地元の理解を求めていくことも確認した。


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一昨日の日記で紹介した鳩山首相のブレーンが個人的な案としていた

「ローテンション案」を次の一手として打ち出すようです。

普天間「鳩山腹案」これから出してくるー総理ブレーンが明らかに(J-CASTニュース 5月7日)

>「訓練を沖縄県外に出すことを米側にある程度のんでもらえれば、それは一つの政治的決着だ」

移設候補地の知事や地元民の声を聞いていたら、いつまでも決まらないので、

ついに地元合意は「決着」に不要ということにするつもりなのでしょうか。

>5月末までに移設先が見つからない場合、
>鳩山由紀夫首相の責任問題に発展することへの予防線を張った発言


なんか、もう見苦しすぎます。

仮に飛行訓練を他府県に分散させ沖縄の負担を軽減させたとしても、

普天間に基地は存在し続けるわけですから、

基地を県外もしくは国外にと言っていた約束には程遠いありさまです。

>検討対象が「42カ所ある」

たぶん米軍基地がある県以外の都道府県なのでしょうが、

某番組の企画「日本全国ダーツの旅」みたいに、

ダーツを投げて刺さった場所でアメリカに交渉してみるつもりなんでしょうか。

冗談はともかく、沖縄の負担を軽減しながらも抑止力を維持する案を

真面目に検討してもらいたいものです。

例えば、与那国島は自衛隊基地の誘致を積極的に行っていたのですから、

与那国に海上自衛隊の基地を作って、

それを米軍の海兵隊と一緒に対中の抑えにしつつ、

沖縄の基地を縮小させ負担を軽減させるといったような。

与那国島へ基地設置、前向きに検討〜防衛相(日テレニュース 2009年7月8日)







名塚元哉 |←ホームページ