民主320議席、衆院3分の2視野…自民100割れか自民、獲得確実は70議席程度8・30総選挙に関し、報道各社が行った最新の世論調査は「民主党が300議席超えの勢い」で一致。衆院定数の3分の2にあたる320議席を上回る可能性に触れるものもあり、衝撃は広がるばかりだ。民主党は陣営の緩みや揺り戻しを警戒。最終盤での挽回を模索している自民党内には動揺も広がっている。 最も過激な数字を報じたのは、日経新聞。21日付朝刊によると、18−20日の間に全国21万人に電話調査を行い、民主党が「国会運営を安定的に進める指標となる安定多数(252議席)、絶対安定多数(269議席)を単独で獲得。やや劣勢な選挙区をすべて勝った場合は、衆院3分の2以上の議席が視野に入る」との結果だった。 同紙の内訳は、300の小選挙区のうち民主党が200議席近くを固め、さらに40議席程度の獲得が有力で、比例代表は90議席を確保。合計すれば、290議席をほぼ手中にし、320議席超えもありうるという結果だ。 一方の自民党は、小選挙区で獲得が確実なのは30議席弱で、有力が20議席、接戦が40議席となっている。比例では40議席以上だが、50議席には届かない。獲得確実は70議席程度で、最多でも130議席にとどまる大惨敗という計算になる。 読売新聞の21日付朝刊では、民主党は小選挙区で200人弱が当選有力で40人以上が当落線上で優位、比例では80議席台。自民党は小選挙区で健闘すれば90人に近づく可能性があり、比例は50議席台の公算が大きいとしている。 朝日新聞も20日付朝刊で、民主党が小選挙区で200議席超、比例は80議席台後半、自民党は小選挙区で100議席を大きく下回り、比例は60議席に達するか微妙、とした。 こうした結果を受け、ある民主党幹部は、2005年の郵政選挙の「逆バージョン」といい、「低く見積もっても単独過半数はいく」とほくそ笑んだ。選挙に強いといわれる自民党中堅と戦う新人も「背中が見えてきた」と手応えを語る。 しかし、党執行部はイケイケムードが、「油断」や「国民の揺り戻し」につながる可能性があるとして、引き締めに躍起になっている。 菅直人代表代行は20日、記者団に「4年前に大惨敗した大都市は、一瞬にして変わる。楽観はしていない」と強調。岡田克也幹事長も静岡県磐田市での街頭演説で「1週間前の予想は当たったためしはない。あまりに楽観的なものが出ると、必ず反動がある」と語った。 一方、自民党側が受けた衝撃は大きい。民主党がマニフェストを修正するドタバタ劇や、日の丸切り裂き騒動があり、反撃の余地が出てきたとの観測もあったためだ。ある東京都内の候補者は「肌感覚は、報道されている数字に近い」と肩を落とす。 小泉純一郎元首相は19日夜の演説で「これだけの逆風、よほどのことがない限り、政権交代は実現する」と語り、早々と白旗をあげている。 ただ、強気の姿勢を示す幹部もいる。 細田博之幹事長は一部取材に「まだ10日ある。民主党のマニフェストの実現性を疑問に思う声も大きくなっている」と語り、終盤戦に向けて態勢の立て直しに全力を挙げる考えを示した。 実際、「じわじわと良くなっている。中国や四国、九州地方など、もともと自民党が強い地域は、大物がきちんと活動して巻き返しつつある」(自民党関係者)との調査結果もあり、流動的な部分は残っていることも背景にあるようだ。 どちらの読みが当たるのか。結果は30日に示される。【各社情勢調査】 民主 自民朝日 300議席台うかがう勢い 150議席に届かず読売 300議席超す勢い 激減 日経 300議席超が当選圏 100議席弱が当選圏(ZAKZAK 2009/08/20)-----------------------------(引用終了)------------------------------『週刊現代』の予測が出た時、「有りえない」とか言われていましたが、ふたを開ければ、最も近い予想だったということです。自民党は、国旗の切り貼り問題とか民主党バッシングを強めても、もはや、この流れを押しとどめることはできないのではないでしょうか。口を開けば民主批判というのは、自民党に嫌気がさしている人が多い中では、さらに反感を買うだけで逆効果。今の景気などを含めた諸々の現状をどう改善していくのかを知りたいなかで、他党のバッシングに時間を多く取れば取るほどに、それは余裕がなく焦っている証拠だと感じさせもしますから。自民党が、この記事に近い議席数になった場合、負けた責任の追及だの、麻生首相の後釜を誰にするかだのでゴタゴタして、状況によっては分裂するかもしれませんね。解散前から、反麻生とかで分裂しそうな空気がありましたから。新聞の調査結果に近い数字になるのか、30日の結果が楽しみです。