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2009年08月13日(木) 自分の死後のブログの行方

自分のブログ 死んだらどうなる? 訪問絶えぬ“墓碑”も

自分がこの世を去ったら、日々更新しているブログや
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の日記はどうなるのか−。
サービス業者によると、たいていは誰かが削除の依頼をしなければ、
残り続けることになるという。書き込みが死後も消えないのは複雑な気持ちだが、
残ることで訪問者が絶えない“墓碑”のような存在のブログもある。
「お盆だから、亡くなったあの人の書き込みを見てみよう」。
そんな時代が来るかもしれない。

「自分が死ぬと、この愚痴の数々はどうなるのか」。
東京都内の男性会社員(32)は、自分のブログを見ながらふと思った。
「妻や会社の愚痴をつづっているSNSは『死んだら消してくれ』と、
家族や同僚に頼むわけにもいかない」

 SNSやブログなどのサービス業者の多くは、利用者が死亡した場合、
「依頼があれば削除する」というスタンスだ。SNS大手「mixi」(ミクシィ)は
「遺族からの連絡で、削除するケースもある。一定期間更新がないからと言って、
こちらから削除することはない」と説明する。

 故人がどんなブログを書いているか、家族が知らなかった場合、
サービスが継続される限り、記述がネット上に残ることになるというわけだ。

 ◆コメント1万超え

 一方、「生きた証し」としてブログが注目される例もある。

 「カオリにファンの方が、気持ちを伝えられる場として残しています」

 7月28日、乳がんのため死去したミュージシャン、川村カオリさんのブログ
「川村カオリの調子はいいんだけど…。」は今も削除されていない。
訪問者が絶えることはなく、死亡を伝えるエントリへのコメントは1万2千以上もある。

 所属事務所は「ファンのために」と存続を決めた。
「思った以上に訪問者が多く、当面は存続させる方針」という。

 ◆生きた証し残す

 肺がんで「余命2年」と宣告され、平成17年に死亡したライター、
奥山貴宏さんのブログ「32歳ガン漂流 エヴォリューション」も
死後4年が経過した現在も存続し、コメントが絶えない。

 「死にたくないな」で始まる奥山さん自身の最後の書き込みへの
コメント数は650件を超えている。

 現在のブログを管理するのは、生前の奥山さんと交流があった編集者ら。
担当者は「お墓がネット上にあるようなものです。
彼が生きた証しを残すことは意義があると考えました」と語る。

 総務省の推計によると、今年1月末のブログの登録者数は2695万人で、
SNSの登録者数は7134万人。のべ1億人近い国民が
サービスを利用していることになる。

 インターネットに詳しい関西学院大学の鈴木謙介助教(社会学)は
「(サービス会社が)永続するとは限らず、記述が永久に残るということはない。
ただ、管理してくれる誰かがいれば、ブログは死者をしのぶ
新しい手段になるかもしれない」と話している。

(産経新聞 8月13日10時38分)



------------------------------(引用終了)-----------------------------

先月に亡くなられた川村カオリさんのことが紹介されていますが、

芸能人や作家など、何かを表現する仕事をしている方なら、

以前は、映像や本やCDなどの作品を通して、

その方を偲んだものですが、

ネットが反映している現在では、

私的な出来事を綴ったブログも偲ぶためのツールとなるに値するものなので、

遺族の方が許可なさるのなら、

生きた証の一つとして残しておくべきものだと思います。


さて、一般の人でもブログを書いたり、HPを運営している人なら、

ほとんどの人が一度ぐらいは、

何が起こるか分からないこの世の中で自分が死んだら、

残されたブログやHPはどうなるかと考えたことがあるのではないでしょうか。

私は、まあ、生きていたころの証みたいなものですから、

残るのなら、そのままでもいいかもしれません。

ただ、他の人のブログを見ていて、

こまめに更新していた方のブログが、

急に更新がストップして、それが数週間、数か月になると、

「何かあったのかも?」とか余計な心配をしてしまうほうなので、

自分のブログには、

家族に一言書き添えてもらうように頼んでおこうかと思いました。







名塚元哉 |←ホームページ