「北へ返せ」発言 加藤氏釈明自民党の加藤紘一元幹事長は10日、「拉致被害者5人を北朝鮮に返すべきだった」とする自らの発言に批判が集中したことを受けて、「拉致被害者の方々には一時も早く戻っていただきたいのは当然で、ご家族の方々のお気持ちを察すると言葉を失います。拉致という犯罪で日本人の人生を奪った北朝鮮に強い怒りを感じます」などとする釈明文を自らのホームページに掲載した。 加藤氏は7日放送のBS11番組「西川のりおの言語道断」の発言録を紹介した上で、自らの発言の真意を「拉致という罪を犯した北朝鮮から『日本は約束を守らなかった』といわれてはならない。日本人の誇りを大切にすべきだ」という意味だと説明した。(産経新聞 7月11日8時1分)加藤紘一オフィシャルサイトウェブ魚拓7月7日、BS11で放送された「西川のりおの言語道断」での発言について 7月7日、BS11で放送された「西川のりおの言語道断」の中での私の発言の一部分だけが、時事通信の記事として配信され、多くの皆さんが違和感を抱いたり、怒りを感じたり、悲しんだりしておられるようです。 記事だけを見ると、唐突に「拉致被害者を北朝鮮に戻すべきだった」と述べたように受取られますが、是非、前後の文脈を知っていただいた上で、趣旨をご判断いただければと思います。 拉致被害者の方々には一時も早く戻ってきていただきたいのは当然ですし、ご家族の方々のお気持ちを察すると言葉を失います。また、拉致という犯罪で、日本人の人生を奪った北朝鮮にも強い怒りを感じます。その上で、一時も早い解決を願い、2002年の政府の対応が、安倍官房副長官(当時)の主張によるものではなく、福田官房長官(当時)の主張する内容であれば、小泉首相(当時)の行った歴史的な会談がその後も大きく展開し、かつ拉致問題ももっと大きな進展を見せていたはずだという趣旨を述べたものです。 その中で、「約束を守るべきだった」といいましたが、その真意は2つです。1.拉致という犯罪を犯した北朝鮮から、「日本は約束を守らなかった」などといわれてはならない。日本人の誇りを大切にすべきである。 2.北朝鮮が拉致を認めて謝罪したあの時、北朝鮮はアメリカの攻撃を恐れていた。だからこそ、一気呵成に交渉を進めて、拉致問題の全面解決を図るべきだった。しかるに、北朝鮮に「日本は約束を破った」という不信感と口実を与え、その後の交渉が途絶える一因を作ったと考える。 という点です。ご参考までに、「西川のりおの言語道断」における、北朝鮮問題に関する発言を起こしたものを以下に紹介します。(以下省略)発言お越しは、加藤紘一オフィシャルサイトか動画サイトか産経記者の阿比留瑠比さまのブログの番組テキストお越しをご覧ください。『国を憂い、われとわが身を甘やかすの記』2008/07/09 12:43 加藤氏の「北に5人を帰すべきだった」発言に突っ込みを入れる 2008/07/07にBS11デジタルで放送された対談番組での加藤紘一の発言です。-----------------------------(引用終了)----------------------------誤解されていると釈明と番組での発言お越しを載せてますが、結局、加藤紘一氏の考え方としては、帰国した5人の拉致被害者の方々を北へ返すべきだったという官房長官時代の福田氏の考え方を引き合いに出しながら、自分の考えも同じだったとし、拉致被害者を返さなかったことで、今現在交渉が進まない原因になっていると、また、約束を守り返していたほうが、その後の交渉もスムーズに進み、核も拉致問題も全面解決していたという根拠のない持論を展開していたのですから、あの時、拉致被害者を北へ返すべきだったという意見に、なんら変わりなく、基本的に時事通信社が報じた記事の内容とほとんど同じで、読者に誤解されるどころか、真意がちゃんと伝わっており、 その真意を理解した上で多くの批判が寄せられたことを分かっていませんし、今回も釈明にすらなっていません。 >ご家族の方々のお気持ちを察すると言葉を失います。 本気で思っているのなら、黙ってればいいものを、 今頃になって当時の話を蒸し返して、帰国を待ち望んでいたご家族の神経を逆なでし、何よりも、帰国した方々に今の停滞感の原因を作ったと思わせ、肩身を狭くさせるような発言は、あまりにも気の毒すぎるのではないでしょうか。ほか関連ソース:「北に返すべき」加藤発言に地方議員ら猛反発 来週にも議員辞職要求「加藤紘一氏は日本人か」 地村さんが抗議FAX「真意、お聞きしたい」 蓮池さん両親が加藤氏に抗議質問状