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2008年03月29日(土) 中国、海外メディアを嘘つき呼ばわり

「すべてやらせだ」直訴のチベット僧らTV映像に

チベット族による大規模暴動が起きた中国・チベット自治区の区都ラサで、
中国政府が組織した外国メディア取材団の一員として取材した
香港無線テレビ(TVB)は27日、「取材先の寺院の参拝客らはすべて
当局が動員した関係者だ」などと訴えるチベット僧侶の姿を放映した。

 チベット仏教寺院ジョカン寺(大昭寺)を訪れた取材陣の前に現れた
僧侶が語ったもので、「当局者を信じるな。すべてやらせだ」
などと泣きながら訴えたという。

 中国外務省の秦剛・副報道局長は27日、
「僧侶が何を言ったか承知していないが、(やらせとの指摘は)根拠がなく、
無責任で事実に合わない」と反論した。

(読売新聞 3月27日21時47分)


「自由欲しい」と直訴 チベット寺院で若手僧侶

「ダライ・ラマは暴動と関係ない」「政府の言っていることはうそだ」。
27日、中国政府手配の取材で北京からチベット自治区ラサ入りしている
外国メディアの記者団がチベット仏教の最有力寺院ジョカン寺で取材中に、
外出を禁止されている若い僧侶ら30人ほどが突然現れて叫びだし
「自由が欲しい」などと興奮した様子で“直訴”した。

 僧侶らが姿を見せたのは27日午前。ラサ中心部にある同寺院で、
記者団が責任者から14日の暴動後の対応などを聞いていた時だった。

 「うそだ。みんなうそだ」。1人の僧侶が記者らに近づき、叫んだ。
「何がうそなんだ」と聞くと「みんなだ。政府の言っていることだ」
と声を震わせて訴える。チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の
関与について「(暴動に)関係ないとみんな分かっている」と叫ぶ僧侶も。

 外国メディアに政府の見解を否定するような意見を訴えれば、
厳しい処分を受ける可能性もある。だが、訴えを伝えるため、
危険を承知で外国メディアの記者らを待ち受けていたようだ。

(中日新聞 2008年3月27日 20時44分)


騒乱の地ラサ、緊迫ルポ! 欧米メディアが初取材 (1/2ページ)
騒乱の地ラサ、緊迫ルポ! 欧米メディアが初取材 (2/2ページ)

(一部抜粋)
中国チベット自治区ラサは、騒乱から28日で2週間を迎える。
中国当局による厳しい取り締まりで表面的には落ち着きを取り戻しているようだ。
しかし、チベット族の反発はくすぶっている。
騒乱後初めてラサに入った欧米メディアが、
中国当局の監視を受けながら伝えるラサの現状をまとめた。

ハプニング

 取材団は通常、まとまって行動しており、
完全に自由な取材は許されていないようだ。
AP通信によると、27日、中国政府の案内で旧市街にある
ジョカン寺(大昭寺)周辺を訪れた際、30人ほどの僧侶が来て、
当局者と騒ぎになった。

 「チベットは自由ではない!」「(抗議行動と)ダライ・ラマ14世には
何の関係もない」。僧侶らはこう言って取材陣に近づいた。
当局者が「チベットは何世紀にもわたって中国の一部だった」と
説明する声が聞こえたためらしい。

 当局者は取材陣に現場を離れるよう叫んだ。
ある僧侶は「恐らく逮捕されるだろうが、仕方ない」と覚悟を語った。
僧侶らはAP通信に、14日の大規模騒乱以降寺を警備してきた部隊は
取材陣の訪問を前に、現場から姿を消したと話した。

取材規制

 具体的な制限はなかったが、取材には有形無形の規制がかけられたようだ。
AP通信によると、26日に空港からラサ市街地に入る際、
取材陣が乗ったバスは記者らが急ぐよう求めたにもかかわらず、
65キロの道のりを90分かけ、わざとゆっくりと走ったという。

 26日夜、チベット地区では部分的に夜間外出禁止令が出された。
「ここチベットはとても危険なのだ」。ある治安部隊員は、
こうWSJの記者に言い、立ち去るよう求めた。

 「抗議行動や暴動などについて自由に話ができるチベット族はごくわずか。
主要道には大規模な治安部隊が巡回し、通行人に身分証明書の提示を求め、
周辺の重く抑圧された雰囲気を強めていた」−。
FTの記事は取材団に共通する思いのようだ。

(産経新聞 2008.3.27 20:16)


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事前に中国側の用意した僧侶に取材させて、

いかにもチベット人が乱暴を働いたと演出したものの、

本物の僧侶たちの覚悟の告発がありました。

この後、中国当局の監視があることを知りながらも、

わが身を犠牲にして、自由の無い多くのチベット人のために、

勇気を振り絞り真実を語った若い僧侶たちのことを

想像すると胸が痛くなりました。

もしかすると、すでにこの世に存在していないのかもしれません・・・。

「外国メディアは事実歪曲」 中国記者協会が非難

中国のニュースサイト「中国新聞網」によると、中華全国記者協会は28日までに、
チベット暴動に関する外国メディアの報道について
「一部が(事実を)歪曲(わいきょく)したり、
でっち上げの報道をしている」として、強く非難する声明を発表した。

 声明は「真実はニュースの命」だと強調。
暴動は、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世側が画策、
扇動した暴力犯罪だと主張した上で「西側メディアは事件を報道する際に、
記者の職業倫理に反して歪曲報道をしている」とした。

 一方で、中国メディアは、暴動で漢民族や警官に死傷者が出たとするだけで、
チベット民族側の死傷者数などは報じていない。
また、チベット民族が商店を襲う映像は繰り返し報道するものの、
武装警察がデモを制圧する様子などは報じていない。

(産経新聞 2008.3.28 21:21)


-----------------------------(引用終了)----------------------------







ああ、思わず、緒川たまきさんの画像を引っ張り出してしまいました。

古今東西において、日頃から嘘をつきまくっている奴ほど、

真実を言われると、「あいつは嘘をついている!」なんて、

相手を嘘つき呼ばわりするものです。

だいたい、記者の動きを規制したり、監視をつけたり、

決まった人以外にはインタビューさせないなど、

自由に取材させないので、

何を言われても仕方がない。

だから、何を言っても恥の上塗り。








名塚元哉 |←ホームページ