妖怪ぞろぞろ、映画村占領 右京で世界会議プレイベント京都で初めて開かれる「世界妖怪会議」のプレイベントが25日、京都市右京区の東映太秦映画村であり、妖怪百鬼夜行パレードが行われた。闇夜に照らし出された時代劇のオープンセット内を妖怪たちが練り歩き、夏の夜を盛り上げた。 妖怪会議は、漫画家の水木しげるさんをはじめ妖怪にかかわりのある作家や研究家が妖怪について語り合う催しで、今回で12回目。映画村などが実行委員会をつくって26日に映画村で開催する。 パレードには、妖怪でまちおこしに取り組む大将軍商店街(上京区)の商店主たち61人が参加した。釜や傘など捨てられた道具が化けた妖怪に扮(ふん)したり、映画「妖怪大戦争」に使われた面をかぶって行進した。訪れた家族連れは「怖い」「かわいい」と言いながら行列を追いかけ、妖怪と記念撮影していた。 百鬼夜行パレードは26日も行われる。※百鬼夜行の写真 (京都新聞 8月26日13時9分)-----------------------------(引用終了)----------------------------本日開かれる「世界妖怪会議」に行きたかったのですが、京都の夏は暑すぎるので断念しました(笑) 今年は『ゲゲゲの鬼太郎』の実写映画化や5回目のアニメ化の効果があるのか、久しぶりに世間は妖怪ブームだそうで、京都に限らず各地で妖怪に関するイベントが行われているようです。 妖怪の物語には、物を大切にしようというもったいない精神や、自然への敬意から生まれているものが多いので、(自然のみならず、場所や動物に関しての敬意もあります。)そういった妖怪や物語を生み出してきた日本人は、昔からエコロジー精神が強い民族だったということが分かります。 とくに子供たちにとって妖怪の存在は、情緒や道徳教育の一環を占めてきた部分もあるのではないでしょうか。 環境問題を真剣に考えなければならなくなった現代において、これからの世代である子供たちにとっても、妖怪の存在はエコロジーを考えてもらう良い教材だと思います。 また、妖怪が流行る時というのは、過去では高度経済成長やバブル景気、そして今のグローバル化のような人間中心主義が跋扈する時と同時期に起こる現象なのは単なる偶然なのでしょうか。もしかすると、日本人は欲に浮かれながらも、心の中では「ちょっと違うのではないか、このままで大丈夫?」という思いをようするに人間中心主義に対するアンチテーゼ(否定的判断)として、日本人と深い繋がりのある妖怪に求めているのかもしれません。意外と妖怪ブームが来る時は、妖怪自身が人間に「おいらたちの存在を思い出して自制しろよ」と注意のテレパシーを送っているのかもしれませんよ。