読売6月2日 脱北者か、青森で木造船の4人保護…「生活苦逃げてきた」読売6月3日 脱北者4人「韓国に行きたい」と供述「脱北」4人の韓国移送、日韓政府が基本合意青森県深浦町沖で脱北者の男女4人が見つかった問題で、日韓両政府は3日、4人が韓国行きを希望していることを踏まえ、韓国に移送することで基本的に合意した。 当面、日本政府が4人の保護を続けながら、意思確認などを終えたうえで、韓国に出国させる方針だ。 一方、青森県警はこれまでの事情聴取などで、4人が家族であることを確認した。4人は日本と北朝鮮を結ぶ貨客船「万景峰号」の入港先だった新潟港を目指していたという。 麻生外相は3日、韓国・済州島で行った宋旻淳(ソン・ミンスン)韓国外交通商相との会談で、宋氏から事実関係の照会を受けたのに対し、「現在、警察、入国管理当局が事情聴取しており、その結果を踏まえて適切に対応していきたい」と述べ、4人の韓国行きの意思が確認されれば、韓国側に移送する考えを示した。 韓国政府は会談後、両外相が「人道的原則と当事者たちの希望に従って、処理されなければならないとの認識で一致した」と説明した。 これに関連して安倍首相は3日、東京・渋谷駅前で行った街頭演説で、「北朝鮮から逃れて4人の脱北者が来た」と述べ、4人が脱北者であることを明らかにした。その上で、「日本は自由を守り、人権を尊重する国だ。人権を守っていくという観点、人道上の観点から対応する」と述べ、4人を北朝鮮には送還せず、人道問題として処理する考えを強調した。 政府は、今後、4人の申請を受けて、出入国管理法及び難民認定法に基づき6か月以内の日本滞在を可能にする「一時庇護」を許可する方針だ。 一時庇護の手続きには通常1〜2週間かかるという。政府は手続き後、4人の韓国行きの意思を最終的に確認した上で、韓国側に正式に受け入れを打診し、早急に実現させたい考えだ。 一方、青森県警は3日、4人が所持していた身分証や聞き取り調査から、夫婦と長男、二男の家族であることが判明したと発表した。 4人は、「韓国に行くつもりだったが、警備が厳しくて難しいと思った。日本に知り合いはいないが、万景峰号が行き来する新潟を目指した」と話しているという。(読売新聞 2007年6月3日20時22分)-----------------------------(引用終了)----------------------------日本政府としては、いつか希望通りにこの一家を韓国へ移送させるのでしょうが、北朝鮮の一般国民からの今の情報を得るということは皆無なので、この家族に親切に接して心を開かせ、北朝鮮の現状を生の声として聞き貴重な情報を得て、今後の人権問題の戦略に役立てる必要があると思います。 先週の火曜日に放送されたNHK『クローズアップ現代』のテーマが、韓国が抱える脱北者問題だったので興味深く拝見しました。現在、韓国が受け入れている脱北者は1万人にも上るそうですが、韓国社会も増え続ける脱北者の存在にかなり頭を悩ませているようです。同じ民族で同じ言語を話せるといっても、北朝鮮と韓国では当然のことながら、習慣や生活スタイルや価値観がまったく違い、北朝鮮は生まれた場所ですでに階級序列(格差)が固定されてしまうので、ほとんど何もない農村地区などからの脱北者であれば、最低限の一般常識や、充分な教育すら施されていないので教養もなく、一から社会のルールや物事を教え込むこととなり、それによっての摩擦や争いが地域や職場で後を絶たないことや、また、韓国政府が脱北者に住まいや職場を優遇することに、韓国人からの反発も根強く、ネット掲示板では脱北者を差別する書き込みが多いということでした。(なんか、本音が書き込めるネット掲示板はどこの国も同じようなものですね。)読売6月3日 脱北者の日本入国、半年で9人…国内定住150人に迫る読売新聞の記事によると、日本に定住して生活をしている脱北者が、間もなく150名に到達するそうです。いずれも在日朝鮮人の日本人妻とその家族で、日本人妻の高齢化による故郷へ帰りたいという強い希望と、北朝鮮での生活環境の悪化による生活苦が日本入国希望の主な理由だそうです。今後、北朝鮮へ渡った日本人妻とその家族が、日本に帰国し定住を望む件数は増えることが予想されます。韓国でも頭を悩ま社会問題化している脱北者なのですから、北朝鮮の金豚体制が崩壊するなどの何らかの理由により、日本も大量の脱北者を受け入れねばならなくなったとしたら、言語の壁など韓国以上に深刻な問題を抱えることは目に見えているので、どうなるのだろうかと番組を見て考えてしまいました。関連ブログ:『sokの日記』さま2007年05月31日クローズアップ現代『脱北者1万人時代 〜苦悩する韓国社会〜』番組のテキスト起こしをされています。