ランダムに画像を表示










もくじ過去未来

2006年11月16日(木) ボージョレ・ヌーボー解禁

<ボージョレ>解禁は風物詩に 輸入量1位、値段も?

11月第3木曜日の16日、フランスワインの新酒
「ボージョレ・ヌーボー」が解禁された。
風物詩として定着したが、日本のボジョレーの値段、高くはないのか。
 東京都江東区のスーパーでも16日、特設売り場が設けられ、
ハーフの980から4800円のボージョレが並んだ。
近所の主婦、白井優子さん(40)は「父のためにたまには珍しい
お酒をと探しに来た。ただ、もう少し安ければ」と話した。
無職の平尾光夫さん(63)は1980円の品を購入。
「ここ10年ぐら買っている。運送費でこれぐらいの値段にはなるんじゃないの」と言う。
 仏ボージョレ地区のワイン生産者組合「インターボージョレ」の
アン・マソン広報部長によると、今年のワインは7月と9月に
日照時間が長く、上々の出来となった。
昨年の日本への輸出量は全体の22%を占め、2位米国(16%)、
3位英国(12%)を引き離して断トツの1位で、今年も同水準を見込む。
大手輸出業者モメサンのバルデ社長は「今年に入って進んだユーロ高
(1ユーロ151円、昨年同時期は140円)が気になるが、
日本では女性の間で人気が高く、消費量はまだまだ伸びると思う」と話す。
 もとは地元農民が収穫を祝って飲んだのが始まりで、
次第にパリにも広がったが、本格的な輸出は「ボージョレ王」の
異名を取る仲介人、ジョルジュ・デュブッフ氏(73)が
80年代に世界への売り込みに成功してから。
50年代に年間150万リットルだった総生産量は、
今では4500万リットル以上だ。
 日本での市場が拡大したのは、サントリーやメルシャンなど
酒類メーカー大手が売り込みを仕掛けた81年以降。
特に解禁日を祝うイベントが定着した背景には、
メーカーや小売業など大手企業の影響が大きい。
最大手のサントリーは「ボージョレはフルーティーで飲みやすく、
入門編のワインとしては最適と指摘する。
 日本への輸出はバブル崩壊によって一時は落ち込んだが、
98年の赤ワインブームで盛り返し、
04年に1145万2500リットルと過去最高を記録。
05年は1024万1500リットル。世界的に頭打ちになりつつある中、
最大のお得意様である日本への期待は大きい。
 ◇地元では300〜900円
 しかし、フランスではボージョレは決して高いワインではなく、
木曜午前零時の解禁時も静かだ。北西部ノルマンディーに住む主婦、
シャンタル・ポーガムさん(51)は「季節ものだからスーパーで買い、
1本は飲んでいる」と話すが、値段は2.5ユーロ(約377円)前後と
極めて庶民的。スーパーで最も出回るのは2〜6ユーロ
(約300〜900円)程度。日本にも進出している
パリの高級食材店「フォション」でも5ユーロ前後からある。
 バルデ社長は「当社のボージョレ・ヌーボー・モメサンは
仏国内では4〜4.5ユーロ(600〜680円)程度」。
米国では10ドル前後(約1200円)。
だが、日本の市場に出回ると2000円以上となる。
最近は高級感が漂うワンランク上の4000円ぐらいの品まで出ている。
 ユーロ高に加え、日本の価格が高い理由は輸送費。
空輸の場合、船便の倍近い価格に跳ね上がるとされる。
日本ソムリエ協会顧問でメルシャンの元パリ事務所長、
小阪田嘉昭さんは「産地の欧州よりも8時間早く飲めるメリットに加え、
初物好きという日本人の気質にも合ったため」と人気を分析する。
 フランス文学者の鹿島茂さんは「日本人はイベント好きで、
この時期には他に適当なものがないから、ボージョレに飛びつくのでは。
フランスでは若者中心にワイン離れが進んでいて、消費量が減っている。
日本で飲まれて、一番喜んでいるのは向こうの業者ですよ」と話す。

(毎日新聞 11月16日14時11分更新)


サンスポ:露天ワイン風呂でボジョレ・ヌーボー解禁祝う 神奈川・箱根

-----------------------------(引用終了)----------------------------

毎年、この時期の定番イベントと化したボージョレ・ヌーボーの解禁を見ていて、

いつも思うことなのですが、その日1日限りしか飲めないワインならともかく、

時差の関係上、日本が一番早いというだけで、

その後、いつでも飲めるというのに、

何が、そんなにうれしいのかサッパリ理解が出来ません。

一つの銘柄であるワインの解禁をわざわざイベントにする必要性もなく、

家で嗜むのなら分かるにしても、

イベントに参加してまで「ボージョレ・ヌーボー」と騒ぐのは、

毎年、マスメディアや酒造メーカーが煽り騒いでいるから、

流行に乗り遅れるなと踊らされて騒いでいるだけのようで、

自分に似合うのか似合わないのか、

自分がその物を持つに相応しいのか相応しくないのかに関係なく、

有名だからと高級ブランドをとりあえず持って安心感に浸ったり、

形骸化された番組『24時間テレビ愛は地球を救う』の

その日だけ「ボランティア」を考えて終わるような安っぽさと似ています。




←と思った方はクリックをお願いします。
↑エンピツ投票ボタンです。読んだら押してくださると嬉しいです。
エンピツ時事/社会ランキング エンピツ総合投票ランキング
Myエンピツ追加

ブリッジと智の部分に模様があるシルバーなメガネ枠。







名塚元哉 |←ホームページ