自民圧勝「296」、与党3分の2超…郵政法案成立へ先週の金曜日、コンビニのレジで並んで待っている時に、新聞を立てかけた棚に目をやると、どこかのスポーツ新聞が、「自民296議席」という文字が、その時は、「流石にそこまではないだろう」と思っていましたが、その新聞の予想は的中しましたね。それにしても、新党日本は比例で1人当選したとはいえ、田中康夫の法則(彼が応援する人は98%落ちる)は今回も発動したなぁ。◆自民へなぜ投票…「小泉流の決断に賭けた」> なぜ、「小泉自民党」は無党派層に受け入れられたのか――。>推計投票率が67%を超えた今回の衆院選。東京都区部の投票所10か所で、>前回(2003年11月)は自民党に投票せず、>今回は同党を支持したという計20人にアンケート調査した。> このうち「前回は民主党」と答えたのは17人。>大半が、小泉首相の政治姿勢に「力強さ」を感じたことをあげ、>「郵政以外の改革も進むはずだから」という回答も少なくなかった。---------------------引用終了------------------------------自民党が勝つとは思ったけど、無党派層の浮動票がここまで流れ150議席以上も民主党と差が開くとは思いもよらず、お祭り騒ぎから一夜開けて冷静になると、自民党の勝ちすぎで、なんかいろいろと不安になってきた。自民・小泉に期待というよりも、むしろ民主をはじめとした野党が、どれも似たり寄ったりなところがありすぎたので、野党に入れるぐらいなら自民に・・・という感じに、気持ち的・姿勢的には、前回とほぼ同じ「消去法」で選んだという人が多かったのでしょうか?自民はここまで大勝するとこれまで以上に注目を浴び、郵政以外にも、政府系金融機関の財政改革、医療保険、農協改革、拉致問題、その他の外交問題などなど・・・、今後の4年間で真価が問われるので、もう失敗できませんよ。自民はそれを理解して気を引き締めこれらの重要懸案に挑んでいかないとここで、ちょっとでも世論を読み間違え判断ミスしたら自民党は本当のクズに成り下がり、党の存在自体が今よりも疑われるレベルに。もし新たにまともな野党が出現したら、速攻で見限られ傾くでしょう。さて、今回の選挙戦は、その人の人間性をも垣間見る事になりました。立候補者に限らず、一般の有権者でも日記やブログで、自民や小泉支持者はIQが低いだの愚民だの、この結果に「日本は終わりだ、自民に投票した愚か者は覚悟しろ」だの「国民の歴史的判断ミス」だの「増税が来るぞ」だとか、一番酷いのは、アメリカの大統領選を引き合いに出して、「今回ニューオリンズで佃煮になっている太った黒い人たちである。」と自民党に投票した人を黒人差別も交え揶揄するジャーナリストまで。別に反自民でもアンチ小泉でも個人の考え方なので構わないのですが、この世の中なんて、自分の思い描く世界になるわきゃないのに、あまりにも、自分の思い通りにならないからといって、普段は冷静な意見を書いている方ほど、自民や小泉首相が絡むと、とたんに建設的な意見を書けずに、感情のままに子供じみた事を言い出すんだから・・・。自分の思い通りにならなかったからといって、自分以外は、さもバカだと国民をバカにするのは、自分の価値や評価も下げてしまうので、いい加減に止めたほうがいいと思う。(私もよく「アホちゃうか」とか書いてしまうので、 あまり人のことを言えた身分じゃございませんが。)それに増税は、どこが政権を持とうと誰が総理であろうと避けては通れません。今の日本が借金だらけだというのは、ちょっと政治に感心があれば誰でも分かりきったことで、増税は免れないことは皆薄々気がついてます。増税をやらなければ借金がますます増えていくだけ。ただ今はせっかく経済が上向きなので軌道に乗るまでは不味いし、増税の前に公務員の給与削減やら、やらねばならない事がいくつかあるから、まずは景気回復の第一歩にってことで郵政民営化賛成した人もいるでしょう。◆首都圏も大幅後退、民主に衝撃と失望…再建の道険しく> 民主党は今回の衆院選で公示前勢力(177人)を60議席以上も割り込み、>1998年の結党以来、全国規模の国政選で初の惨敗を喫した。> 党内には、「予想以上に厳しい数字だ」(幹部)と強い衝撃と失望感が広がっている。>「政権交代が必要」との訴えが有権者に浸透せず、従来は強さを発揮した首都や>大阪などの大都市部では、壊滅的な状況となった。>今後は、辞任する岡田代表の後継選びを急ぎ、党の立て直しに全力を挙げる。>しかし、かつてない惨敗で党の求心力は失われており、党再建の道は険しそうだ。> (以下省略)----------------------引用終了-------------------------------岡田代表辞意 分裂危機も 響いた「郵政」迷走 小沢・菅氏軸に後任調整民主党がボロボロに完敗したのは、「選挙の目的」の設定ミスにつきるでしょう。小泉首相は「郵政改革実行」を選挙の目的にして戦い、岡田さんは「政権交代」を選挙の目的にして戦った。「政権交代」を第一目標にしちゃったもんだから、国民の受けがよさそうな公約を並べまくった結果、逆にどれが一番アピールしたい公約かハッキリ見えてこず、TVCMのように、何がしたいのか伝わらなかった事につきます。それに、小泉批判ばかり繰り返していたのでは、政策にあまり自信がないと印象を受けた有権者も多く出るでしょう。自分の党の政策に自信があれば、他党なんて無視して政策だけで押せたはず。また、どのように政策を実現して行くのか話しを分かり易く語れないようでは、そりゃ、「国民の理解を得られない」のは当然でしょう。そんなこんなでこの惨敗。一番再建の道を険しくしてるのは本人達ですが、次の党首候補が小沢氏か再び菅氏だって言っているようでは、ダメ。小沢氏や菅氏なんてもう古すぎるし、二大政党なんて夢のまた夢。この惨敗を直視して自己批判・自己改革できず、「自民が悪い」「国民が理解してくれなかった」などと言い訳を繰り返し、何で大敗したかまったく理解せず、国民が何を求めているのか、まったく読めずに、これからもネクスト内閣とかママゴトをやっているようでは、民主党は飽きられて近いうちに消えてしまうかも。全部捨てて、一から党を作り直さないと民主党の再生はありえませんよ。マジで、もうちょい民主党が強くならないと自民党も成長できないし政治が面白くなくなります。(こんな余裕なセリフを言うことになろうとは、いくら何でも、自民が議席を取り過ぎた結果ゆえか・・・。) ↑良かったら押して下さいまし。Myエンピツ追加