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2004年08月30日(月) 乱入男は聖書もいいが空気も読めよ。

「映画やTV、小説なんてのはね、実在の人物をモデルに創っている。
言うなれば、その原点が一番ドラマチックなわけです。
それは、まごうかたなき現実だ。
神の創ったドラマが一番傑作ってわけですよ。」

島本和彦『挑戦者』より〜


メダルラッシュで、盛り上がったアテネ五輪も終りました。

世界中から参加し、念願のメダルを取れた選手も、取れなかった選手も

選手を支えたスタッフにも、運営したアテネスタッフも本当にお疲れ様でした。

メダルを取る事も凄い事ですが、あの場所へ辿り着いた努力こそが、真の勲章なのです。

貴方達はそれだけで凄い。

さて、そのアテネ五輪を締めくくる男子マラソンで、

トンデモナイハプニングが起こりました。



<五輪陸上>観客が先頭の選手を妨害 男子マラソン

> 五輪陸上の男子マラソンで35キロ過ぎ、先頭を独走していた
>バンデルレイ・デリマ選手(ブラジル)に向けて、左側の沿道から、
>突然、民族衣装のような服を着た男が飛び出した。
>>デリマ選手の左ひじをつかんで抱え込むように反対側の沿道まで押していき、
>デリマ選手の姿はいったん沿道の観衆の中に消えた。
>男は取り押さえられ、間もなくデリマ選手は両手を広げ
>困った表情を浮かべながらコースに戻り、再び走り出した。
> ショックは隠せない様子で、40キロ手前で先頭を譲り、3位でゴール。
>不当な妨害に遭ったにもかかわらず、ゴール手前では観客に投げキッスをし、
>笑顔も見せながら大きな拍手の中、両手を上げて走り終えた。
>国際大会では前代未聞の事態だったが、
>デリマ選手の笑顔のゴールが後味の悪さを少しやわらげた。

マラソン襲撃男は元司祭 F1でも乱入、有罪判決

>アテネ五輪の男子マラソンで29日、コースに乱入してトップの
>バンデルレイ・デリマ選手(ブラジル)をコース外に押し出した男は、
>アイルランド出身の自称元司祭(57)であることが同日分かった。
>警察当局が明らかにした。
> 男は昨年のF1英国グランプリ(GP)でも、今回と同様にベレー帽と
>巻きスカートの格好でコース内に入り込み、禁固2月の有罪判決を受けた。
>アテネ通信によると、テニスのウィンブルドン選手権でも、
>同様の乱入事件を起こしたことがあるという。
> 元司祭は調べに対し、「キリストの再臨に備えて(デリマ選手を)捕まえた
>」などと意味不明な供述をしているという。
>警察は「精神的に重大な問題があるようだ」としている。



男子マラソン生中継の時に乱入したキチガイ男の格好を見て、

ピンっときた人は、かなりのF1好きでしょう。

アイルランド出身の自称元司祭の名は、ニール・ホラン。

本当に司祭だったようで、聖書を自らの解釈で広めるのに熱心で、

1994年には「2000年に世界が破滅する」との説を唱えたことで、

ロンドン南部の教区から追放処分となったそうです。

記事にもあるように、昨年のF1英国グランプリ乱入時には、

「聖書を読め。そこには真実がある」と

書かれた看板をぶらさげてコース上に乱入していました。

2003 FIA Formula1 Grand Prix Rd.11 British GP
7/21 F1グランプリが一時騒然! 時速320キロで走るレースカーのコースに侵入者

リンクしたところの写真を見てもらえば分りますが、

高速で走るレーシングカーによく轢かれなかったものだと思います。

レーサーが上手いのか、このクルクル司祭が幸運だったのか。

今回のマラソンでも乱入もしてはいけないけれど、

乱入を百歩譲るとしても、

何でランナーを押さえつけるんだよっ!

横を走るぐらいにしておけよ。


それにしても、この ↑ 朝日新聞の朝刊1面に載った写真だと、

クルクル司祭からデリマ選手を助けたカーネルサンダースに似ているおじさんが、

デリマ選手の腕を引っ張って妨害しているようにしか見えんぞ。




かっこいいぞ!カーネルサンダース似のおじさん!

これから、こういう事が無いように、スポーツの祭典が行われている時は、

大会が終るまで、このクルクル司祭は病院にお泊りさせておきましょう。


“テロおまけ”に米国ア然−メーカー平然と製造

>ビルに航空機が突入する米同時テロのプラ模型がおまけの菓子が
>米国で大量に出回り、卸売会社が回収を始めたことが28日わかった。
>中国製で製造番号は「9011」。
>伝票は「おもちゃのブランコ」のためそのまま販売されたが、
>中国側が平然と製造したことへ米国内で批判が噴出。
>あまりの国際的非常識さは、北京五輪開催不安視へもつながりそうだ。

>フロリダ州マイアミの輸入会社が「おまけ付きキャンデー」として中国から輸入。
>おまけは輸入伝票に「おもちゃのブランコ」とあったため、
>食品卸売会社「リジー」が書類上の確認だけで小売り業者へ。
>1万4000袋以上が出回った。


> リジー社の販売担当者は「わが社の考えを反映した商品ではない。
>私もおまけの中身を知って深く傷ついた。
>おまけの製造元と一緒にしないでほしい」と告白。
>「大型コンテナのまま持ってきたので、詳しい中身を知らなかったのだろう」と
>輸入会社を擁護する一方で、「製造元は何をしているのか、
>わかっていて作っているはずだ」と中国メーカーを非難する。


> プラ模型の底部に刻印する製造ロット番号も「9011」と「9・11」にかけている。
>ここまでしたうえ、伝票を偽装して中身を隠しており、
>3年目の「9・11」を前に米国内に流通させようとした意図がありあり。


要するに、輸入メーカーが、オモチャのブランコがオマケに付いたお菓子と

思って取り寄せたら、トンデモナイオマケだったということです。

中国では、流通していたのでしょうが、

ブランコなのに、こんなデザインで作る神経が分りません。

また、それをアメリカから注文が来たからと、

躊躇せず販売するあさましさ。

当事者じゃなくても、不快感しか湧かないのに、

テロで亡くなった人や遺族がこれを見ればどう思うのか。

このオモチャは、まるで、朝日新聞の読者投稿声欄に、

わざわざ自衛隊の墓標イラストを載せたような不謹慎さがあります。

朝日新聞は、このイラストを載せた理由を

「こういう事が起こらないようにとの願いからだ」と苦しい言い訳をしていたが、

願いがどうのとかいう問題ではない、それ以前に人間のレベルの問題だ!






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名塚元哉 |←ホームページ