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2004年04月20日(火) さすがは、違いの分かる男、野口 健。

相田寓話 (4/18)  猫おばさんの国際貢献
野口健からのメッセージ 自己責任

面白かったので、ご一読を。

早野透のポリティカにっぽん 自己責任論と国家のモラル
「人質・家族バッシング」に異論噴出 政府責任問う声も

>「安全確保とそのための情報収集と判断が紛争地での人道支援活動の前提」

彼らにはその前提が著しく欠けていたと思うのですが・・・。

>万一、誘拐やテロなど危機に陥ったとき、だれが救い出すのか。
>「官民あげてあたるのが普通だ。

だったら、「こんなことしてる時間がないんです!」

「自衛隊を撤退させてください!」なんて、一方的に要求を通そうとしたり、

支援者が「自衛隊は撤退せよ」なんて、プラカードや横断幕掲げて、

官邸を取り囲むような真似したり、

官民の連携を取らないようにしてたのは、どっちなんだ、と。

>アラブメディアを通して武装勢力に人質解放を呼びかけた
>国際交流団体ピースボートの吉岡達也・共同代表は
>「彼らがこれまでの活動でどれだけ日本の評判をよくしたか、
>その効果は絶大なもの。政府がその点を評価しないと、
>海外の人道支援活動をつぶしてしまう。自国民を保護するのは、
>そもそも国家の義務だ」と話す。


詭弁としか言いようが無い。

政府は別に、3人のボランティア活動を批判しているわけじゃなく、

今の時期、渡航自粛を促している不安定なイラクに

行ったことを軽率な行動だったと言っている。

今、イラクには70人ぐらいの日本人が行っているそうです。

ボランティアやジャーナリスト以外に、観光としてイラクへ行っている若者もいるそうな。

そんな彼らが、事件事故に巻き込まれるか巻き込まれないかは、

「運しだい」だという気もしています。

ただ、その運も細心の注意を払うことでアップするのですが、

それでも、運任せで危険地帯に行くことはやめて欲しいですね。

また、国民は保護される権利を有するのは確かですが、

それは保護する側(政府)の指示に従うという義務と

セットだということを学んでから行くべきだと思う。

それと、本人たちの責任問題とボランティア活動は別の話。

どう、好意的に見ても3人に「ぜんぜん責任なんてない」とは思えない。

どんなに良い事をしている人でも、間違いは間違いだと諭すべきだと思う。

ただ、何を言っても、何をやっても相手が言い返せないのをこれ幸と、

誹謗中傷する奴らには、いささかの同意も出来ませんが。

素直に反省して、事件で学んだことをこれからの

ボランティア活動に生かしていけばいいのに

こうやって周りの団体が「3人は被害者!責任なんてない!」みたいな

言い方をするから、議論が堂々巡りでそこから先に進めない。

ボランティアでイラクに限らず、何処かの地に行ってる人が、

誘拐など危険な目にあったら政府が助けるのも当然だろうと思う。

政府の人が「自己責任」と言っていても、

別に政府が邦人保護を放棄したわけではないから、

今後もボランティア活動は大いに行って欲しい。

しかし、危険な場所へ行くからには、相当のリスクを覚悟しておくべきでしょう。

僕は単純に危険なところへ出向いてまで活動するボランティアの人は尊敬します。

心臓の悪い自分には出来ないことだから。

例え、それが偽善でも自己満足でも、喜ぶ人がいるんだったらいいと思う。

ただ、見返りを求めるボランティアと、困った人には物を与えればいいだけと

思い込んでいるボランティアは嫌いですが。

(物を与え続ければ、貰う側がそれを充てにして自力で生きる努力をしなくなるから。)

僕が、1週間以上、今回の事を批判してきたのは、

別に彼らの活動がどうのじゃなく、家族がなによりもまっさきに政府批判したから

それはちょっと違うだろうと思ったから。

そりゃ、確かに家族のことを思って言ったまでのことであって、

感情が高ぶっていた事も理解できます。

ただ、「政府も一生懸命にやっているだろうに。」と

ほとんどの国民の感情はそうだったと思うし、

昨日も書いたけど、このヒステリックなまでの批判が出たのは、

家族や3人そのものより、誘拐犯を非難するどころか、誘拐犯に同調して、

政府批判を繰り広げた、一部NGO、市民団体、某政党が原因としているんじゃないかなぁ。

政府がことさら自己責任を持ち出したのもそれが原因だろうと思う。

野口さんも指摘していますが、どこであれ、ボランティアに従事することは

立派なことで、そのことは否定されるべきではないのです。

今、問われているのは、このタイミングでろくな準備も情報収集もせずに

旅行者よろしくイラクに行ったことに対しての責任なのです。

さらに、一番危険な時期にイラクへ行かせてしまった自分(親)や

無謀な行動に出た子どもの責任をすっかり忘れ、

民主的に決定された政策に責任を転嫁し、公衆の電波を通して、

政策変更まで迫った行為に怒りが向けられているわけです。

それを一部のマスコミが論点をごちゃ混ぜにして

一定の方向に世論を操作しようとしていることを

皆はヘンだと指摘してるんだけなんだけど、この手の連中は理解できないみたい。

外務省奥参事官らの自己責任は?

> 自己責任論についてですが、では外務省奥参事官(大使)らの襲撃死についても、
>自己責任・自業自得、初歩的判断ミスだ、とも言われてもしかたありませんね。
>彼らは誰よりも当地の危険度を客観的に知るべき立場にあり、
>自分らの身を護る十分な手段と知識もあった筈。

公人と私人を同列で述べるなアホが。

奥さんらは危ないってわかっていながらも外務省として

仕事をしなければならないつらい立場だったのです。

なのに今回の3人は自己満足でイラクに行って誘拐されただけ。

これでは奥参事官に失礼でしょう。




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