「誕生日」前に アトム熱沸騰 (朝日新聞)アトム誕生を再現 横浜のロボット博覧会手塚治虫先生の原作によれば、鉄腕アトムは2003年4月7日に生まれることになっており、明日が「科学の子」アトムの生誕の日なのです。科学にも造詣が深い手塚先生は、核融合システムによる10万馬力の空飛ぶ人間型ロボット(ヒューマノイド)が、21世紀初頭には完成すると予想していたのでしょうか。原子力で動くロボットは恐ろしいので完成しなくてもいいのですが、専門家によると、鉄腕アトムのように善悪を瞬時に判断できるような“人並み”のロボットは数十年後には完成できるとか。感情を持ったロボットはまだまだ先ですが、人間のように動けるロボットはもう完成しています。たとえば、「鉄腕アトムのようなロボット」を目指して開発されたという本田技研工業の自立2足歩行ロボット「ASIMO」。今でこそ中に人が入ってるのではないかと疑ってしまうような動きで、CMやイベント通じて私たちを楽しませてくれていますが、1996年にその原型である「P2」が発表された時の衝撃は、今でも忘れられません。人間と同様、自立2足走行ロボットにも転倒は付きものですが、自力で起き上がれないと建設作業や災害救助活動などには向かないということで、この欠点を見事に克服した人間サイズのヒューマノイドが、産業技術総合研究所と川田工業(東京都北区)が共同で開発した「HRP−2プロトタイプ」(愛称・Pちゃん)です。倒れても自力で起き上がり、作業を継続するロボットは、身長60センチ以下の小さな人間型ロボットの分野では既に開発されていましたが、120センチ以上の大型ロボットについては「技術的に困難」とされていました。ところが、「Pちゃん」は、大型ロボットとしては世界で初めて、立った状態から膝を曲げ手をついて仰向けに寝、再び起き上がることに成功し、直立状態からうつ伏せに寝て起き上がることもできるようになりました。このように急速なスピードで、ヒューマノイドは着実に進化しています。あまり知られていませんが、日本のロボット生産額は6600億円(2000年)で日本は世界1のロボット生産国なのです。しかしながら、ロボットの市場規模(生産額ベース)は、ここ10年ほどは、年間5000〜6000億円程度で推移、横ばい状態にあるそうです。理由は、ロボットの動作範囲に限界があり、ロボットができる仕事の種類が増えなかったからだとか。しかし、「ASIMO」や「Pちゃん」の進化は、災害救助や建設作業、介護、買い物、はては犬の散歩など、ロボットが人間と協調して作業できる範囲が無限に広がっていく可能性を示唆しています。(その分、人間が怠け者になりそうですが・・・)そして、私たちの家庭内にもアイボなどの小型ロボットが徐々に普及しはじめて、私たちが子供の頃に夢見たロボットとの共生ができるという時代にもなりました。これから先、ロボットといっしょに育った子供が、成長して技術者になりアトムのような善悪を瞬時に判断できるような“人並み”のロボットを完成させる日がくるかもしれませんね。関連リンク:ASTROBOYHUMANOID ROBOT SITE ↑投票ボタンです。今日の日記が良ければ押して下さいまし。Myエンピツ追加