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2002年12月04日(水) たくさんのありがとうを君に

犬たちの一生がなぜあんなに短いのか、
今まで何度か究極のわけを考えてきた。
そして、おそらく人間に対する
思いやりからそうなるのだという結論に達した。
10年や12年、ともに暮らした犬と死別しても
人間はこんなにひどく嘆き苦しむのだから、
その倍になったらどうなってしまうことか。
              ウォルター・スコット卿
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昨日、PM07:50

我が家のクッキーが亡くなりました。

ここ1週間ほどは、

食事も固形物が食べられなくなり、

流動食を哺乳瓶で飲ませていました。

先月の30日頃から、誰かがそばについていないと

まったく寝ようとはせず、家族の誰かが、

1〜2時間ごと交代でそばに付き添っていました。

2日から、食べても戻すようになり、

家族全員、別れが近いなと覚悟をしていました。

ちょうど7時ごろ、急に大きな痙攣が起こり、

慌ててかかりつけの動物病院に行き、

痙攣発作を抑える注射をしたのですが、

痙攣が治まらず、これ以上苦しむ姿は見ていられないし、

このような状態のまま延命治療するのは

クッキーに対してもいいのだろうかと思い

安楽死という道を選びました。

どの選択が正しかったのかまったく分りません。

懸命に起きようとしてまた倒れたり、

視線すら動かすのがしんどそうだし、

ほとんど寝ることもなかったのが、

安楽死の注射をした後、

大きな呼吸が、だんだん小さく穏かになっていくのを

身体を撫でている手で指先で

今、命を閉じようとしているのを感じました。

ホッとしたような、子犬のような寝顔を見ると

「良かったね、やっとゆっくり寝れるね。」と

嘔吐や、注射、点滴、癌の手術、

それらの苦痛からやっと解放され、

もう辛い思い、苦しい思いをさせずに済むのだからと、

不謹慎な表現かもしれませんが安堵感すらありました。

病院では泣かなかったのですが、自宅に連れて帰ると

自然に涙が溢れてきました。

霊園の方が10時ごろに到着して、

簡単な葬儀を済ませました。

棺に入れ、大好物だったものを入れたり、

花を添え、棺のふたを閉め、

火葬が出来る車に乗せたとき、

もう二度と喜びや悲しみなどをともに分かち合えないのだと

改めて思いまた泣きました。

僕が、一番体調が悪い時に我が家へやって来ました。

死ぬのは僕が先だと思っていたのですが、

それが、見送る側になってしまうなんて・・・。

パソコンの前に僕が座れば、パソコン台の下に

洗面所やトイレにまでついてきて、

いつもそばに寄り添っていました。

それぐらい、甘えたでべったりのクッキーは

本当に大きな、そして大切な存在でした。

両親より姉より友人より僕を知っている大切な心の友、

クッキーの声、クッキーの笑顔、クッキーの匂いを

いつまでも忘れずに、大切にしていきます。

14年間、ほんとうに沢山の思い出をともに作ることができ、

ありがとうと感謝の気持ちでいっぱいです。

今まで、クッキーの写真を楽しみにこの日記を
見に来てくださった方々にも感謝しています。







名塚元哉 |←ホームページ