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2002年07月10日(水) 道産子ファイターズだけはやめて。

プロ野球パリーグの日本ハムファイターズが

札幌に移転と決定しましたが、

はたして、そう上手く行くのでしょうか?

1945年、セネターズが誕生して以来、

親会社こそ幾度か変わりながらもフライヤーズ〜

ファイターズと東京の球団として続いて来た60年近い歴史も、

これで途切れてしまうという事です。

今まで、応援していた応援団の人たちは

札幌移転をどう思っているんだろう。

球団はファンの気持ちを考慮したのでしょうか。

アメリカでは「プロ野球チームを持っていない町よりも、

プロ野球チームに去られてしまった町の方が不名誉な事である」

という格言があるそうです。

プロ野球がそれほどまでに市民生活に根ざしているわけです。

しかし市民球団化を目指しての移転のはずが、

日ハム球団はこともあろうに

「日本ハム名は残すが、チーム名は公募する」

といった内容の発表をしています。

これは、アメリカ型の市民球団を目指す事と、

全く正反対の思考です。

市民球団を目指すという意志が、実は全く無いということが分ります。

ファンはわざわざ札幌まで応援に行くのでしょうか。

それとも、遠征時の本州に帰ってきた時だけ応援に行くのでしょうか。

球団は、「慣れればみんななんとも思わなくなる」とのことですが、

もちろん「慣れ」は時として大切でしょう。

けれどこの場合、

ずっと応援し続けたファンの方々が「慣れ」るには、

その奥底に「痛み」があることを考慮するべきでしょう。

道民の方々の中には、念願の野球チーム誕生で喜んでいる人達も多い。

その人たちに、喜んで毎試合でも

足を運びたくなる試合を続けなければいけません。

強いチームにするには、設備の充実や、いい選手・名監督が必要で、

それには、当たり前ですがお金がかかります。

しかも、その投資に見合った結果が必ず約束されているわけでもありません。

チームが低迷すれば観客は減り、収入が落ちる。

新規のファンを獲得できるか否かは、

球団の運営方法にかかっている。

しかし、今の日本プロ野球にはその力がほとんど残っていない。




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名塚元哉 |←ホームページ