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2002年03月27日(水) エンピツで、自由な表現の日記が書けなくなる日が来る!?

最近、こんな内容のメールが、数通届く。

『同人活動している人へ緊急告知です。

「青少年有害情報対策基本法」が今春国会に議案提出だそうです。

可決されると同人活動自体が犯罪となり、破れば逮捕されます。

反対運動にご協力下さい。

300以上の署名を集めなくてはなりません署名に参加してくださる方は

住所、氏名、ある方は自信のかんがえも送って下さいfax○○○−○○○−○○○○

 ○○○○○@○○○○○.ne.jpに。

よろしければあなたの同人活動している友人にも回して下さい。』

(○文字は伏字です。)

このメールを友だちにむやみやたらに送信する事は出来ません。

なぜなら、何がどう悪いのかを説明していないから。

僕は、同人誌活動をしていますが、

18禁エロや、やおい(同性愛)で活動しているわけでもなく、

ごく普通のマンガで、(現在、マンガは休筆中のため、イラストのみで活動中)

同人誌活動をしているから、

冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、

なんら差し障りがないわけなんですよ。

ですが、この法案は、自由な表現活動をする者として、

表現の自由を侵害する法案に代わりはないわけで、

だから断固反対です。

「青少年有害情報対策基本法」とは青少年を保護するために、

情報を監視する団体を設立し、有害無害の判断を行うという法案です。

この団体が監視する媒体は指定されていません。

あらゆる表現手法が規制対象となります。

また、有害無害の判断基準となるガイドラインもありません。

つまり、この団体が「これは青少年にとって有害」と判断すれば、

それだけで規制の対象となるのです。

性描写、暴力描写など、

個人の価値観によって、判断は変わるものです。

例えば、

判定員のお偉いさんが、芸術性の高い、

ミロのヴィーナスや、ダビデ像を「下品」だと言えば、

ミロのヴィーナスが載った写真集は18禁になり、

テレビで放映するダビデ像のアソコはモザイクが入るわけです。

おじさん向け週刊誌や『ヤングジャンプ』などのマンガ雑誌のグラビアだって、

判定員のお偉いさんが、「巨乳やチラリズムは下品です!」と言えば、

それをお仕事にする、グラビアアイドルや、

それ専門のカメラマンの仕事がなくなり路頭に迷うことになります。

(巨乳好きの僕も困る(笑))

仕事がなくなる事のほうが、その人達にとっての人権侵害だと思うぞ。

テレビドラマだって、とあるカップルがケンカをして、

彼女が「最低!」なんていいながらビシッと彼氏のほほを叩くシーンが、

「暴力だ!」なんて言われれば、

これからの展開にとても大事な1シーンであっても、

有無を言わさずカットされるんですよ。

おばさんが大好きなサスペンスだって、

殺人シーンが残酷だということで、無くなることもあるでしょう。

プロレスやK-1などの格闘技だって、

「暴力だ!青少年がマネをしたらどうなる!」なんて言われれば、

日本だけ、R指定のスポーツになるなんてこともある。

ヒーロー番組も放送禁止になるでしょうし、他にも考え出すとキリがない。

ここまでいうと大げさかもしれませんが、ありえないとも言い切れません。

規制の対象は本当にそれだけに留まるでしょうか。

世の中には様々な思想があるし、多様な価値観があります。

国にとって都合の悪い物、 団体にとって都合の悪い物、

それらが規制対象とされることもありうる。

この日記帳レンタルサイト『エンピツ』にも、さまざまな日記があります。

性生活を赤裸々につづったもの、

この日記のような、時事、社会に対する意見とかだと、

『個人情報保護法案』で、

処罰の対象になるかもしれないな。

僕から言わせれば、「平気で嘘をつく、私利私欲に走る、

不道徳で自堕落な政治家を見て育つ方が、

青少年の精神に悪影響を与えている」と言ってやりたいぐらい。

『青少年有害情報対策基本法』や『個人情報保護法案』など、

政府は、あらゆるモノを規制し、人畜無害の思考力や

論理力をいっさい持たない(持たせない)日本人を育てたいらしい。

報道も規制され、宗男ちゃんのような

「巨悪」追求を阻まれ、

国民は、なにが起こっているのかさえ分らないまま。

こんな法案が通れば、ますます刺激が無くてつまらない、

住みにくい日本になりますね。








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