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2001年12月11日(火) 脱ダム宣言が出来ない熊本

また環境が破壊される。
熊本県で進める川辺川ダム計画で、国土交通省は11日、
地元の球磨川漁協が流域に持つ漁業権などの強制収用をするため、
同県収用委員会に裁決申請することを決めた。
漁業補償は2度にわたり否決されたが、
「ダム建設は流域住民の生命や財産を守るために不可欠」と判断した。
計画発表から35年。
根強いダム反対の声を抑え、国は強権発動による決着を選んだ。

よく考えてみれば、計画発表から35年間、川辺川の住人はダムがなくても
とくに問題なく生活できた。
本当に必要ならとうの昔に出来ていたはずである。
これを違った角度から考えてみると、これからも余程の事がないかぎりダムは要らないはずだ。
「もしもの事があったらこまるから。」というが、いつ起こるとも知れない、起こらないかもしれないことのために
かけがえのない大地の宝石のようなあの蒼い清流を犠牲にしてしまってよいのだろうか?
ダムを建築し、莫大な維持費をかけるよりも、森林設備や川の浚渫などのほうが、
地元にとっても有意義なはずである。

川辺川は、旧環境庁が「日本一の清流」と認めた水質を誇り、釣り師あこがれの
尺アユが育つことでも有名。
田舎は田舎のまま、無理やり都会にならなくてよい!
そこの土地に根ざした文化や自然を守っていけばいい。
公共事業というカンフル剤をうち続けていては日本はダメになると、
いい加減、お偉いさん方も気づくべきだ。







名塚元哉 |←ホームページ