ちょろりの役員様日記
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2001年10月15日(月) 命がけ


あたしのすぐ下の妹、りょうたん。

彼女は命がけの、趣味を持っている。



それは、「スター様のお世話」



どこのスター様だって?







ヅカ



宝塚である。



かれこれ何年も、とあるスター様のお世話をしている。

最初はただのおっかけで、ファンの一人だった。



しかし、あるときから見込まれて、ファンクラブの

ボランティアの運営を手伝うようになった。





公演の度に、山ほどのレースを買い込み、

毎日夜なべで、楽屋用の座椅子カバーとか、のれんとか

水筒のケースとか、スリッパとか縫っている。

もちろん、それは全部レースふりふりでバラの造花とか

リボンとかスパンコールとか、付いている。



写真をのっけたかったのだが、これはスター様のウラの楽屋で

使うものだから、アップは禁止なのだそうだ。





スター様が海外で公演するときも付いていく。

どでかいスーツケースの中身は、ツアーで公演を見に行く

ファンクラブの方たちへのノベルティーで埋まっている。



スーツケースの中は半分、カワイイもようのパスポートケース。



出発前に、先に現地にいっているスター様の付き人から

国際電話で、「和光のピクルスが食べたいとおっしゃっている」と

言われて、銀座へ買いに行き、それもスーツケースへ。





ノベルティーを運ぶならまだしも、妹の仲間は

スター様に毎朝焼きたてのパンを食べてもらうため、



パン焼き機、ホームベーカリー用小麦粉5袋 

を運んだようだ。



もちろん、日本での公演中は、会社帰りに劇場へ足を運び

スター様のために毎日パンを買いにいったり、

スムージーを買いにいったり、お茶会(知ってる?)の準備をしたり

家に帰ってこない。



ここ2週間ぐらい、妹を見ていない・・・。



お世話係りになってしまうと、レディース暴走族のように

足抜けは許されないそうだ。



帯状疱疹がでても、家の玄関で力尽きて寝ていても

妹は、スター様のお世話を続けている。



早く死んでしまうにちがいない。





おまけ。

スター様の写真はのせられないので

オレパンの向かいに新入社員として入社してきたYくんをのせる。

社内報に使った写真。





作・オレパン








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