この週末は色紙を入れるための額縁を買いに行ってきた。
昨年、娘の初節句のお祝いにと母の友人から手作りの色紙を戴いたのだけど、昨年はバタバタしていて額縁を買いに行く余裕が無くて、1年たってやっと額縁に色紙を入れることが出来た。
その色紙は母の友人が趣味で作ったものだけど、色紙のお雛様のお顔はプロの人形師さんに描いてもらったとのこと。「素人の作ったものだけど…」と遠慮勝ちにくださったのだけど、なかなか素敵な作品だと思う。昨年はお雛様の横っちょに、そのまま立てかけて置いていたのだけれど、安物とは言え額縁に入れただけで、作品がグッっと引き立ったように思う。
私の大好きな小説に画家の妻とと額縁縁職人の夫…という夫婦が出てくる。その画家は夫の作る額縁を愛していて、夫もまた妻の作品を愛していて、画家の描いた作品を夫の額縁に入れるとよりいっそう……というエピソードがあるのだけれど、私はこのエピソードが好きでたまらない。
友人に絵を描く人がいて、ずっと前にポストカードサイズの絵を戴いたことがある。その時も作品をそのままにして置いているよりも、ちゃんと額縁に入れた方が素敵だなぁ……と感じた。そして作品を入れるまでは素っ気なかった額縁が作品を入れたとたん「悪くないかも」と思えた。
作品と額縁の関係って、ちょっと憧れてしまう。
作品と額縁は、ひとたび合わさってしまったが最後、互いを引き立て合いながら、最初から1つのものであったかのように、ずっと一緒にいつづけるのだ。ロマンティックだと思うし、羨ましくもある。
娘にいただいた色紙は、お雛様の箱に一緒に仕舞うことにして、毎年、お雛様を出す時に一緒に出して、お雛様を仕舞う時に仕舞うことにしようと思う。これから毎年この色紙を目にすることになるのだ。毎年、大切に飾らせてもらおう……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。
いただいた色紙。居間に飾らせてもらっています。