白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2008年04月11日(金) 「初恋」と「初好き」

夫と娘の将来について話をしていて「この子もいつか誰かを好きになったりするんだろうねぇ」なんて流れになった。近所の母親先輩達から「今の子はおませだからバレンタインデーはなかなか熱いよ」なんて話を耳にしたりする。娘はまだ赤ん坊で、そんなことを考えるのは早過ぎるのだけど気にならないと言えば嘘になる。

と、夫が面白いことを口にした。「俺、思うんだけど『初恋』と『初好きは』は違うんじゃないかな」

初好きなんて言葉、聞いたこともないけれど、夫の言いたいことは一瞬で理解することが出来た。「初恋」と「初好き」その2つは似ているけれど微妙に違う。例に上げて言うならこんな感じだろうか。「○○くん(さん)が好き。大きくなったら結婚したい」と素直に口にするのが初好き。「○○くん(さん)が好き……だけど、そんなの恥ずかしくて言えないや」ってのが初恋。初恋は、初好きには無い「切なさ」というトッピングがあってこそ成立するような気がするのではないかと。

「娘の初好きには動揺しないだろうけど、初恋となると動揺するだろうなぁ」と夫。成長した娘がどんな恋をするのかなんて想像もつかないけれど、きっといくつかの恋をするのだろう。もしかしたら、たった1つの恋かも知れない。どちらにしても、たぶんそれは素敵なことだ。

夫とそんな話をしていて、自分の「初好き」や「初恋」のこと、そして数少ない恋のことを思った。それらは心の秘された部分に追いやられているけれど、いまだ決して色褪せることはない。

私の傍でキャッキャと声を上げて笑う娘に、いつの日か切なさに涙する日が来るのかと思うと不思議な気がする。娘が両親以外の誰かを好きになったり恋しく思ったりする日まで「お母さん大好き」を楽しませてもらおう……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2004年04月11日(日) 微妙にまとまらず。
2003年04月11日(金) 思し召し……かも?
2002年04月11日(木) 叱咤激励。

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