夫とは1つのベッドで眠っている。
なんのきっかけで、そうしようと思ったのかは忘れてしまったけれど夫が「眠いのに寝れない」感じだったので、子供の頃、乙女な母がそうしてくれたように低い声で昔話などを語ってきかせた。定番物の「桃太郎」では芸が無いので、夫が主人公のデタラメ即興の昔話。
むか〜し、むかし。あるところに……○○という働き者がおりました……
「昔話で眠くなる」なんてのは子供だましだろうと思っていたのだけれど、どうやら大人にも聞くらしい。夫はスヤスヤ寝入ってしまった。人の話を聞きながら眠るなんて変だなぁ……と思うけれど「相手を寝かしつけよう」として聞かせるお話は、楽しませようとして聞かせるお話とは微妙に違う。言葉がやさしい感じだったり、いささか単調な繰り返しが入ったり。あの様式は昔から脈々と受け継がれるお母さん達の知恵なのかも知れない。
夫の寝顔を見ながら、お腹の子供が生まれたら寝床で絵本を読んだり、昔話を聞かせたりするのかなぁ……なんてことを想像して楽しくなってしまった。私も晴れて母親になったらば。かつて、愚弟にしてやったのとは、ひと味違う気持ちで絵本を読んだりするのだろうか。いまいちピンとこないのだけど、慌てなくてもそんな日が来るのだろうなぁ。
ちなみに。目覚めた夫は「話の途中で眠くなった」のは覚えていたけれど「昔話風の物語を聞いていた」のは覚えていなかった。なかなかの傑作だったのに残念である。また気が向いた時に別のお話を聞かせるチャンスもあるだろう。
まだまだ母親の自覚も何も無いのだけれど、胎動を実感するようになって、ちょっと張り合いが出来た。今までは「本当にいるのかなぁ?」と半信半疑だったのだけど。今週末は検診日。今度こそ性別が分かると嬉しいんだけどなぁ……なんてことを思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。