いま、夕食用の煮物の横で小豆を煮ている。
週末は夫の誕生日なのだけど、2人して別々に旅行に出掛けてしまうので随分と勇み足だけど、明日はお祝い用にお赤飯を炊くつもり。「お赤飯を炊くぞ」と勢いづいているものの、まったくもっての初挑戦。ネットで検索しつつ「小豆は8分ほど火を通す」なんて解説を読んで「初めて作るのに8分とか言われても…」と頭を悩ませつつ試行錯誤中。
実家では「お祝い事にお赤飯を炊く」なんて習慣は無かった。
結婚してから私が張り切っていることは「実家での習慣」より、むしろ「実家ではしていなかったけど憧れていたこと」の方がずっと多い。子供の頃に「お誕生日だから、お母さんがお赤飯を炊いてくれたんだ」なんて話を聞いて羨ましく思いつつ「私が台所を仕切るようになったら、お祝い事のある日は、お赤飯を炊くぞ」と密かに誓いを立てていたのだ。
今、夫との生活の中でしていることは私の欲望の結晶だと言っても過言ではない。一般的に「家事」といわれることは苦になるどころか、むしろ楽しくて仕方がないのだ。夫には私の遊びに付き合ってもらっているなぁ……と思う。
実家にいた頃も家事全般に手を出していたのだから、実家でも熱心に家事活動に励めば良かったのだろうけれど、私はどちらかと言うと尽くし型の人間ではないので「誉められてこそ華」みたいなところがあって、誉められないことはしたく無かったのだ。実家では掃除をしても食事を作っても「白蓮が家事をするのは当たり前」という空気があったので、ある程度のライン以上に追求する気にはなれなかったのだ。
結婚してからは何かにつけて楽をさせてもらって、つくづくありがたいなぁ……と思う。夫には感謝してもしきれない。
初めて炊くお赤飯。お祝い事に作るのだから、せめて「そこそこ食べられる」程度に美味しかったら良いのになぁ……と願いつつ、そろそろ食事の支度に戻らなきゃ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。