白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2004年03月17日(水) 桜梅桃梨

昨夜は系列会社の人が送別会を開いてくれた。

職場の飲み会なんて基本的には大嫌いなのだけれど「会社の送別会とは別に、個人的に送ってあげたいから」などと、ありがたいお話だったので喜んで参加させてもらった。送別会を開いてくれたのは今年定年を迎えて嘱託で働いている60歳の女性。参加者は50代の女性と、40代の新人Aさんと、30代の私。バラエティに富んだ年齢構成の、こじんまりとした送別会だった。

今の職場には1年ちょっとしかいなかったし、結婚だの出産だのという目出度い退職でもなんでもなく「仕事が暇過ぎるし、その他諸々思うことがあるので辞めます」などという、我儘な辞め方なのに、気持ち良く送り出してくれることが嬉しかった。

60代の女性から「桜梅桃梨(おうばいとうり)で行きなさい」とはなむけの言葉を頂戴した。「梅桜桃梨」とは、桜は桜らしく、梅は梅らしく、桃は桃らしく、梨は梨らしく咲きなさい。桜は桃になれないし、梅は桜になれないのだから、それぞれが精一杯美しく咲けば良い……というような意味だとのこと。とても綺麗な言葉なので、覚えておこうと思う。

最近、なんだかんだとテンション下がり気味だったのだけれど、なんだか少し元気になったような気がする。「白蓮さんは、まだ30年働かないといけないのよ」と言われてハッとした。先は長いのだもの。とにかく自分が良いと思う道を歩いていこう……

決意をあらたにしたり、しんみりと別れを惜しんだり。しかし湿っぽい会ではなくて、どちらかというと馬鹿話をして笑っていた時間の方が長かった。問題発言の多い新人Aさんは、60代女性から「あなたは余計なことを口にし過ぎる。言っていい事と悪いことを考えなさい」とピシャリとやられているのを見て「だよね。だよね。そうだよね」と心の中で喝采を送ってしまった。新人Aさんと付き合うのも、あと少し。このことだけは正味、嬉しい。

「桜梅桃梨。桜梅桃梨で頑張らなくちゃ」と、呪文のように唱えてみたところで今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2003年03月17日(月) HP職人への道?
2002年03月17日(日) 血は一滴も繋がってないけど。

白蓮 |MAILHP