「実家」って素敵な言葉だよなぁ……と思う。
ポピュラーに使われるのは、結婚している主婦が「実家に帰る」ってケース。
「やっぱり実家はホッとします」なんてのは微笑ましい。
既婚男性、あるいは1人暮らしの男性も「実家」とう言葉を使う。
「実家に帰るとオフクロがうるさくて」なんてのも微笑ましい。
「実家」という場所は、無条件で受け入れてくれる「帰る場所」なのだと思う。
私の場合は、一応「実家から通勤しているOL」と言う立場なのだが
実家というのは、なんだかんだ言っても「親」の庇護がある場所であって
我が家のように「親を養っている」場合は
少し、ニュアンスが違ってくるような気がしてならない。
しかも「実家通勤をしている華の独身OL」のように
「家にいたら、だまっていてもお母さんがみんなしてくれるし〜」なんて
ありがたい恩恵がある訳でもないし……
仮に……である。
私が結婚して、乙女な母のことは愚弟に押し付けて家を出たとして
何かがあった時、私の行く場所は「実家」ではなく「愚弟の家」なのだ。
そういう風に考えると、私は「実家」を持たない人間ということになる。
これは拗ねているとか、僻んでいるとか、そういう問題ではなくて
私には「実家」がないという事実を書いた訳で……
長男・長女に生まれた人間が
兄や姉を欲しがっても無理な話であるように
ないものは、ない…のだがら取り立てて騒ぐような問題ぢゃぁない。
「よく見られがちな光景」ばかりが目につくが
実家というものを持っていない人だって、案外多かったりする。
私の身近な友人にも、実家を持たない人はいるし
ネットで知り合った人で、実家を持たない人も知っている。
人の数と同じだけ、生活環境だって違う……と言うことだ。
自分自身のことや、周囲の出来事を見渡してみるだに
まだまだ、多様性が受け入れらにくい世の中だなぁ……と思う。
あるいは…想像力の欠如した人が多いということだろうか。
「自分とはかけ離れた」立場や状況を想像するのは容易ではないのだが。
なんとなく「実家」という言葉を使って書いてみたのだけれども
これは、あくまでも物のたとえである訳で。
私が「実家」とう言葉に、憧れや居心地の悪さを感じるように
人によっては、他の言葉に、憧れや居心地の悪さを感じているのだろう。
健康、仕事、恋愛……と書き出していけばキリがない。
自ら卑屈にならず、他者を貶めず……ってのが理想。
卑屈にならないというのは、なかなか難しいところだが
他者を貶めないということなら
前者よりは簡単に出来るのではなかろうか?
少なくとも「こっそり」思う程度にとどめておいて
口に出さない……ってなことなら出来るのではなかろうか?
……そんなことを思っちゃったりなんかして。
その辺のニュアンスが「愛」って感じなんだろうか。
恋愛とか、そ〜ゆ〜物ぢゃなくて、もう少し幅の広い意味での愛。
「愛だね。愛」ってキャッチコピーを、誰が考えたのかは知らないけれど
名文句だなぁ〜と思ったりする。
なにやら理屈っぽくて「お腹一杯」って感じだが
書き逃げということで、今日の日記は、これにてオシマイ。