白い木蓮の花の下で ~逝くときは白い木蓮の花の下で~ 目次|過去|未来 【検索からお越しの方へ】
私には将来の夢を共にする仲間がいる。 それは、夢というより、むしろ目標であり、希望だったりする。 遠い未来、私と仲間は「素敵なご隠居」になるのだ。 ご隠居……なんと風雅で、洒落た響きなんだろう。 自分の人生において「なすべきつとめ」をツツガナク終え ゆるゆると、お迎えがくる日を待ちながら 自らが欲することだけをして暮らしてゆくのだ。 もちろん、お金目当ての労働なんてしない。 ご隠居こそ、趣味人の究極系ではなかろうか? 日本で1番有名なご隠居というと水戸の黄門様だろうか。 2番手は『サザエさん』家の裏の「おじいちゃん」「おばあちゃん」あたり。 3番手は『ちびまる子ちゃん』家の友蔵じいさん…… タイプこそ違えど、それぞれ素晴らしいご隠居っぷりで ご隠居ファンとしては、憧れずにはいられない存在だ。 ふらふら旅に出掛けたり、盆栽をいぢったり、一句ひねったり。 色気にうつつを抜かしてみるもよし いぢわるじいさん、いぢわるばあさんを目指してみるもよし ご隠居という言葉にはも限りない可能性と、夢を内包しているように思う。 うひょひょひょひょ。将来の夢はご隠居♪ ……って、これまでに建ててきた将来計画とそぐわなくなってくる。 出家はどうしようか? ジャム工房の経営は? 私のすべての願望をパーフェクトに叶えるとなると こんな感じかも知れない。↓ 60歳で隠居の身となり、しばらく優雅な隠居生活を楽しむ。 趣味のジャム作りがこうじて、ジャムおじさんのパン工場横に ジャム工房を作り、パンだの、丼だの、動物だのに囲まれて 毎日、ジャムを作って楽しく暮らすのだが ある日、ふと思い立ち、出家を断行。放浪の尼僧となり全国行脚の旅へ。 なにやら、途方もなく落ち着かない老後だ。 とてもぢゃないが、立派な年寄りの姿とは言い難い。 もっとも、未来のご隠居生活を心配するよりも 目の前のことを心配した方が建設的というものなのだが。 それにしても60歳を、ご隠居元年とするならば 今まで生きてきた倍の年数を生きなければならないのだから そうとう気の長~い計画である。 つらつらと夢の「ご隠居生活」について語ってみたところで 今日の日記は、これにてオシマイ。 |