2002年04月30日(火) |
私の大好きな、緑色の来訪者。 |
今日のデジ写 私の手に抱かれる愛しの君。クリック…はぼやけてるけど。
雨の日の来訪者。
今日は一日どんよりとした曇り空。 日中は蒸し暑く半そでがちょうどいいくらいだった。 もう梅雨が来たかのような、そんな天気。
夜も遅くになってポツポツとようやく雨が降り始めた。 その音を部屋で聞いていた私は、 ようやく涼しくなるかな?と考えた。 ところが、雨は段々と勢いを増し、風も冷たくなってきた。 私は部屋の窓を閉めた。
1階に下りて、玄関の扉を開けたら、 足元を何かが跳ねて、うちの中へ入って行った。 「ん?」と思って振り向くとそこには、 緑色の来訪者の姿。 私の大好きな、あまがえる。
うちに上がられても困るので、 というよりはもちろんわくわくした気持ちが大きかったのだけれど、 慌ててその子を拾い上げた。 久しぶりにあまがえるを捕まえようとすると、 そのあまりの跳躍力に驚くばかり。 手をすり抜けて私の体に貼りついて来る。 なんていとおしく愛らしい姿。
もうしばらくぶりだ。 できるだけそっと、慎重に抱きしめる。 つぶらな瞳をじっくり見る。
けれど、悲しいかな。 この柔らかなしっとりとした感触を長く楽しむわけにはいかないのだ。 なぜならかえるは、触られることにより かなりのストレスが生じるのだ。 そのストレスが寿命を縮め、死期を早める事になってしまう。
切ないけれど、記念写真をとってすぐに、 離してあげる事にした。 フラッシュもストレスを感じちゃうのかな?ごめんね、あまがえる…。
でも、しばらく飢えていたかえる感が 体いっぱいに満たされた雨の日。 よかった。大好きだよ。
離してやったあまがえるは、門灯の近くへ這い上がって行った。 透けて見える筋肉が、またセクシー。 かえるって、ほどよい筋肉感がたまらない。 ひきしまったボディ、そしてちょうどいい柔らかさ。 艶かしい背中の潤いと輝き、目の鈍い光。 そしてなにより、喉のラインと膨らみと薄さ。
門灯にのっかったかえるは、見ていた。獲物を。 そうして…ほんの一瞬のことだったけれど… パクリと虫を食べた。 本当に一瞬の出来事…。
思えばかえるが食事するところを見たのは初めてだ。 飛ぶところ、這うところ、泳ぐところ、 そんなところは見ていたけれど。 かえるの新しい魅力を知ってしまった。 奥が深い。 やっぱりかえるを飼ってみたい。 けれど、ペットには向かないのが現実。
新たにまたかえるの魅力に惹きつけられた私は、 その後門灯を消す時間までずっとかえるをただ見つめていました。 久しぶりの出会いに…ありがとう。
雨もちょっといいかもしんない、 そう思った夜中の出来事でした。
|