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猛毒。
リョウ
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2001年11月30日(金)
腐った組織。

どうもあたしは、
女友達よりも男友達のほうが今は付き合いやすいみたい。
中・高ではそうでもなかったんだけど。
大学では、
っていうか委員会では、
女の友達はあんまり合わなかった。
好きなヤツもいるけど、
同時に苦手なヤツも同じくらいいて、
なんていうか…かたまって行動したがるタイプの子達で。
あたしも別に固まるのがキライなわけじゃない。
それはそれなりに楽しいし。
安心感があるし。


だけどあたしはその子達の、
『部外者を排除しよう』
っていう姿勢が。気に入らなかった。
「部外者」になった子達が、
すごい疎外感感じてつらそうなのを見て、
最初はその子たちのグループで仲良くしようと努力したけど、
そのうちあたしはそこから率先して抜けた。
フザケてんじゃねーよこのアマども、って思った。
仲間はずれとかそんなこと。
大学生になってまだやることかよ。
阿呆らしい。
そう思って。
飲み会も行かなくなったし、
ココロの中を打ち明けあうこともしなかった。
ユウコがとりあえずそばにいたし、
夏休みに入ったらトミタたちと仲良くなった。
あたしはそれで充分だったの。


今、
委員会の局員たちの中では二大勢力ができてる。
っていうか、
固まってるやつらと、
そうでもないやつら。
あたしはそうでもない奴らの中の少し目立つところにいて、
何かと矢面に立ちやすい。
『リョウたちの方のグループ』
って言われてるときもあるらしい。
って今日、知った。


煩わしい。
邪魔くさい。
どうでもいいじゃない。
面倒くさい。


この委員会はちょっと、
最近腐ってる。
補佐にあがることになってから、
ようやくそれに気がつき始めた。
トミタと一緒にいたくて、
なんか多分、
それだけの気持ちであたしは委員会に上がろうって決心した。
コレは間違いだったのかもしれない。
今更だけど、
そう思った。
こんだけココロが冷めてるのに、
あたしが補佐に上がったことで、
落ちた子がいるんだ、
って思うと…。
なんかすごい、
申し訳ないって気分になった。


だけど。
ごめんね。
あたしは革新的に何かを変える気はない。
ただそれに背くだけ。
1人で生きていけるようにならなくっちゃ。
補佐に上がると決めたからには、
仕事はきちんとこなしてみせるけど。


じょーしんさん、
今になってあなたの、
言った言葉の意味がわかってきた。