準備ができた。 サテ、なんの準備でしょう??
正解 『トミタをあきらめる準備』
ごめんなさい。 あたし、へっぽこなので。 なんだかトテモ疲れてしまったのでした。
この前の土曜に委員会の飲み会があって、 その委員会があたしたちとトミタの出会いの場でありまして。 ずっとバイトばっかしてて会えてなかったトミタに、 すごく久しぶりに会った。 飲み会の後にバイトがあるって言って、 とっとと帰っちゃったんだけど。
あたしは酔っ払っちゃった友達(ジャイアン。通称ジャイ)の世話をしていて、 もう自宅に戻れる状態じゃないジャイを1人暮らしの友達んちに運んで、 その子がコンビニに行ってる間、 あたしはジャイと2人で残った。 ジャイは布団の上で寝ちゃってて、 意識はあったけどダラダラだった。 男と女2人〜♪とか、 そーゆー雰囲気でもない。まったく。
ジャイ「ユウコってトミタのことすきなの?」
あたし「ああ…、なんでそー思ったの?」
ジャイ「さっきトミタのメールの受信とこみたらさ〜、 ユウコのスゲー多いの!! なんか、 トミタは自分から送ったりはしないんだってさ。 俺もだけど、 トミタもメールとかちょっとめんどくさがるヤツだし。 なんかユウコ、 トミタのことを必死でつなぎとめてるって感じ?」
あたし「あたしもわかんないんだけど…(嘘だけど) そーかなーとは思った」
あたしはその時、 そんな風に傍目から見て判るみたいに、 ユウコは必死なんだなって、 思った。
ユウコはイイヤツ。 ほんとに大好き。 律儀で真面目で付き合いがよくて。 ほんと大好き。
ああ、 ほんとに。 あきらめよう。 あたしは大事なものをふたつ。 てんびんにかけて、 友達をとったんだよね。 そーゆーことだよね。
その後、 ユウコも合流。 バイト後のトミタも合流して、 結局、 いつものメンバで夜をあかしました。
あたしはその夜、 トミタを好きだと、 トミタに近づきたいと、 そう感じてるユウコを、 痛いほど感じた。
あたしは。 そこまで誰かを愛することなんて、 できないな…。
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