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2006年06月29日(木)[真ん中にいる。

今日で終わった、とうとう。
American Studies。

自分でも驚きだった、あれほど政治に興味が湧かないなんて。(爆)
数学に匹敵するほどの、恐ろしいまでの無関心振りだった、我ながら。

でも、少し学べたこともあるかな。
アメリカという国の基礎がどんなものかって。
アメリカの憲法が制定されたのって、19世紀初頭なんですよね。
アメリカの国の基本の法律が制定されてから、まだ200年も経ってないんですよ。
ヨーロッパにアメリカ大陸の存在が知れてからも、わずか500年余り。

なんて若い国だ、と思う。
知識としては知ってたけど、今回はそれを実感した。
移民だけでできた国を機能させるために、政府はできた。
すべての人は平等に作られた、と理想を述べて、自由と平等を掲げて、
その信念のもとに人々は集い、ひとつの国を為した。

伝統がなく、日本のように1つの人種で出来ているわけでもない、
芯のない国をまとめるために、政治的理想は大いなる役割を果たした。

黙っているだけでは理想の国は出来ない。
住みやすい国になるように発言し、議論し、声を上げて、戦争をして、
この国はそうやって生きてきたのだ。
まるでteenagerだ。
やることは早く、決断も早い。
だから勢いがあり、強い。
でも同時に、脆くもある、と感じた。

なんだかうまく言えている気がしないが、
アメリカをティーンエイジャーとするなら、日本は中年か中高年くらいだろう。
驚くような動きはないが、代わりに矛盾や汚点も抱き込んで生きていく国。
何か問題が起きれば誰かに責任を押しつけ、政治などそっちのけ。
水掛け論、泥仕合。
ワイドショーを見ていると、幼稚園児のケンカを見るより馬鹿馬鹿しい。
人は老いると幼くなるというが、これはそういうことなのだろうか。


考えると、私は今、どちらの国の政治にも期待などしていないのだ。
というか、できない。

力こそ正義、そして軍産複合体という巨大な怪物に席巻され、戦争を続ける国。

政治という遊技場の中で、思考停止したように幼稚な派閥争いを続ける年寄りの国。

それぞれにいい所はあるし、悪い所もたくさんある。
でも、どちらにも人生を預ける気にならない。


私はいま、真ん中にいる。


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