ホンジツノアキツ。 >>new>>index>>about>>antenna
DVDを観ましたよー。 それにしても面白い。 やっぱ好きだなぁ、この映画。 改めて観て感じたのは、私はニコール・キッドマン演じるシルヴィアっていう 女性がすごく好きなんだろうと。 アフリカで育って、ヨーロッパで教育を受けて、数カ国語を操る才女。 それなのにすごく頑なで、ときどき氷のように冷たく感じるのは 彼女がきっとアフリカで地獄を見たからなんだろうな、と思いました。 アフリカで銃を手に取って、けれどそれをまた捨てて ひとり祖国を去った彼女の決意はどれだけ固いものだったろうと思うのです。 だからこそ、彼女が独りになってしまった後の行動は、すごく哀しい。 圧政から人々を解放した英雄だった大統領が民族浄化を始めたのはなぜか、 彼女が知りたかったのはそれだけだったと思う。 銃を突きつけながら、大統領に伝えたかったのは、多分絶望じゃないかなぁ。 「どうやって、私たちにたくさんのものを与えたのに、与えた以上に奪い去れたの?」 英語字幕で観ると、彼女の悲愴感が伝わってきて悲しかったです。 現在の世界に通じるものを感じたし、だからこそのやりきれなさも感じた。 どれだけ人が簡単に死んで、どれだけ人が深く悲しむか、それを改めて 知らされた映画でもありました。 やっぱ、昨年中ではベストの映画でした。
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