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『ミュンヘン』、観てきましたよー。 近くの映画館では上映が終わってしまって、少し遠い映画館に行きました。 あぶなかった…。 http://munich.jp/ http://event.movies.yahoo.co.jp/theater/munich/ 主演がエリック・バナと言うこともあって、それ目当てってのもあったんですが 夢のような現実のような映画でした。 政府から与えられたターゲットを殺すためにヨーロッパを股にかける、 ちょっと聞くとM:Iみたいでカッコイイんですが、現実はそんなことない。 家族から離れ、ターゲットの家族をも目の当たりにしながら、 それでも殺していかなければならない。 今のターゲットを殺しても次がいる。その次もいる。 本当にそれが正しいのかも知らずに、ただ命令に従って手を血に染める。 そうやって、だんだん主役が危ういくらいに人間性を揺らしていくのかわかって 痛々しくさえありました。 その姿を思い出し、あるセリフを思い出しました。 「おれたちの願いはたったひとつ。 愛する土地で、愛する人と生きて死ぬ。 それだけなのに…」 これは、正月特別番組の里見八犬伝でタッキー演じる犬塚志乃が言ったんですが、 一番シンプルで、それでいて基本的な人間のあるべき姿だなぁと思いました。 でもその一番シンプルな生き方さえも、出来ないのが現実なんでしょうか。 映画冒頭と、ラストシーンのエリック・バナの顔の変化に驚きます。 頬がこけ、この世の地獄を見た顔だった。 あんな顔、愛する人は見たくないだろうな、と思いました。
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