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何だか、連日トロイ話ですみません。 いや、多分この辺で切れるハズなんで生温かい目で見守ってやって下さい。 トロイの原作、つまり「イリアス」では、ホントはヘクトルの死で話が終わっていて、木馬含めた後日談は別の書物(すんません、名前は知らない)になるのですが。 で、トロイの原脚本を読むと、パリスやアンドロマケやブリセイスは生き残ってるんです。 ですが、原本ではパリスは死ぬということは知っていたのですが、 そんでアンドロマケもどのみち捕まった、ということも朧気ながら知っていたのですが、 息子は投げられて死んじゃうことは知りませんでした…。 き、きつ…。 と言うのも私、劇団四季のストレートプレイ「アンドロマック」が史実だと 思い込んでいたのです。 ttp://www.shiki.gr.jp/applause/andromaque/ この中でアンドロマケはアンドロマック、ヘクトルは(実際には出演ナシですが)エクトールという名前になってます。 原作がフランス語なのでHを発音しなかったんだろうなぁ。 お陰で私、これを観たのはトロイより遙か前なのですが、 映画を観ても演劇と結びつきませんでした。 説明はまぁいいのですが、この話、ネタバレしますと、 アキレスの息子がアンドロマケにベタ惚れして国連れ帰ったら、 婚約者であるメネラオスとヘレンの娘がないがしろになっちゃって、 アガメムノンの息子まで絡んできて、 見事な四角関係を繰り広げるお話です。 これはもうしっちゃかめっちゃかです。 映画を前提にしてるとこんがらがりますが、原本ではパリスはアキレスより年上なので、まぁあり得るっちゃーあり得るんでしょうが、アキレスの息子、年上好きすぎ。 パリスとエエ勝負だわ。 で、これ、速攻ネタバレ全開で結末を言いますと、 (見たくねーよと言う方はどうか目の焦点をぼかすか即バックで) アンドロマケとアステュアナクス(息子)以外、 全員お亡くなりになります。 簡単に言い過ぎましたが、 アキレスの息子への愛が歪んだメネラオスとヘレンの娘に目がくらんだアガメムノンの息子がアキレスの息子を殺し、それを嘆いたメネラオスとヘレンの娘が自殺し、アガメムノンの息子が狂い死にして終わります。 アンドロマケが終始夫への貞操を保ちつつ、息子を守るためにアキレスの息子に なびいたようななびかないような素振りを見せているうちに、上記のようなことになり、 アキレスの息子と結婚した直後に彼は殺され(というか結婚式の最中に)、 彼の国はアンドロマケのモノに。 結局彼女は、己の貞操を守りながら国を手に入れ、息子までも守りきったのです。 これを観終わった後は、 「アンドロマックって…アンドロマックって…コワッ」 と、とても彼女に対して好意的な気持ちは持てなかったのですが、 映画を観た後だと笑いが止まりません。(謎) むしろ、 それが史実であって欲しいぃーー。
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