金色の夢を、ずっと見てる

2011年03月03日(木) 金沢旅行・初日

朝、8時前のJRで福岡へ。博多駅で新幹線に乗り換えて、岡山から乗ってきたみなとと合流。2泊3日金沢の旅のスタートです。




しかしなんせ旅慣れてない私。事前にいろいろ準備してたつもりですが、いざ当日の朝になると焦りまくり(苦笑)7時ぐらいに家を出るために5時半に起きたのに、洗濯物干して朝食食べて新聞読んで…とちょっとのんびりしてたら、気付いたらもう6時半。あれ?私今から着物着て出かけるのに!?と我ながらビックリ。

そしてバタバタと準備をしたせいか、細かい忘れ物が沢山。中でも一番へこんだのは、デジカメを忘れた事ですね……ちゃんとバッテリーの充電までしたのに(泣)着物に合わせて使おうと思って買ったマフラーも忘れたし、持って行くつもりのバッグがかなりシンプルだったので、それにつけようと思ってラインストーンと羽飾りのバッグチャームも買ったのにつけるの忘れたし、クレンジングとか基礎化粧品はちゃんと入れたのに洗顔用の石鹸忘れるし(苦笑)




そう、今回、実は初めての着物旅に挑戦したんです!2泊3日着物。これ、人に話すとよく
「荷物多くて大変じゃない?」
と言われるんですが、最初から最後まで着物だと意外とそうでもないんですよ。

着物って確かに小道具が沢山いります。着物・帯・長襦袢・肌着・足袋・紐各種・帯板…それらを全部持って行こうとすると確かに大荷物になるんだけど、最初から着て行ったら、必要なのは替えの着物と帯と肌着ぐらいなんですよ。それも、今回は2泊3日だから着物と帯を持って行ったけど、1泊ならどちらかだけでもOK。同じ着物で帯だけ替えるか、同じ帯で着物を替えるか。なんならリバーシブルの帯にして2日目は裏返して使えば、どっちも不要。

ちなみにこの日の出で立ちは、グレーの鮫小紋に黒地に猫の柄の半幅帯。白に茶色でちょこっと模様が織り込まれた丸ぐけの帯締めにくすんだ青の帯揚げ。上から、黒地に青系の模様(雪輪と糸菊)の長羽織。

初日のキャリーケースの中身は、替えの着物と帯が1枚ずつ、後は下着や足袋の替えと化粧品ぐらい。タオルもパジャマもホテルのを使えば、荷物なんてそんなもんです。ふふふ。これで帰りにお土産が増えても詰め込めるぞ。




新幹線の車内で岡山から乗ってきたみなとと無事に合流。いやぁ会えるもんだねぇなんて言いつつ、だらだらしゃべりながら新大阪に到着。駅弁を買って、富山行きの特急サンダーバードに乗車。もちろん、駅弁は違う種類を買っておいて半分こです。右側にいつまでも琵琶湖が見える事に驚き、トンネルをくぐる度に積もってる雪の厚みが変わる事に驚き、それで盛り上がってるうちにあっさり2時間経過し、福井に着きました。


ていうか、熊本を出たのは8時前。そして福井に着いたのが14時過ぎ。この時点で既に6時間以上JRと新幹線に乗ってます……遠いなぁ、金沢(苦笑)


で、金沢に行くと言いつつ福井で下車。はい、ここからレンタカーで最初の目的地・東尋坊へ行くのです。

せっかく北陸に行くなら東尋坊行きたいよね、と言いだしたのはどっちだったのか。でも1回金沢行ってから東尋坊に行こうとすると、結構な距離を引き返す事になるんだよね。そこでみなとが
「手前の福井で降りて、レンタカーを使うのはどうだろう」
と提案してくれて。同じ『長距離の移動』なら、JRに乗る時間が少しでも短い方が気分的にラク(苦笑)。

初めて運転するVitz。シフトレバーやサイドブレーキの位置の違いに最初は戸惑っちゃって、信号停止のたびにわたわたしましたが(苦笑)まぁしばらく運転してると慣れるもんです。上からではなく横から(もしくは前から)降ってくる雪に2人しておかしなテンションになりながら、ナビに従って無事に東尋坊に到着。



テレビで見るのと一緒だ…と、なんか間違った感動をしつつ、崖っぷちまで行ける所はずんずん行ってみました。東尋坊に行ったら船越さんごっこ(→1人が遠くを見つめて佇み、もう1人が足元で泣き崩れる…というサスペンスドラマにありがちなラストシーンの再現。『片平なぎさごっこ』でも可)をやろう!と盛り上がってたのですが、思ったより人が多かったので断念(笑)崖っぷちで下を覗き込むお父さんと、その後ろで赤ちゃん抱っこしてるお母さんという家族連れを見て
「突き落とすなら今か!?」
「保険金狙いね!お父さん気をつけて!」
とバカな話で盛り上がり、ハイテンションに写真を撮りまくる学生さんらしい一団を見ては
「振り返ったら1人足りなかったりして」
「いやむしろ、写真に1人増えてたりとか」
とひそひそ。満喫しました。

しかし、平日とはいえそこそこ観光客もいたのに、お土産屋さんが軒並み閉まってたのはなんでだ。いや、寒いからきっちり閉めてただけで、営業はしてたのか?でも薄暗くて店員さんらしき人も見えない店も多かったぞ?




そこからは下道で金沢へ。高速を使えば1時間ぐらいで行けるみたいだったんですが、2人ともETCカードを忘れてきたのと(苦笑)、雪の降る高速道路を運転するのはちょいと不安だったので一般道を選択。本当はその近くにある水族館にも行ってみたかったんだけど(2人とも水族館好き)、冬季は16時半閉館と書いてあったので諦めました。(でもこれ、後でよく見たら『入館受付16時半・閉館17時半』だった…急いで行けば間に合ったかも。残念)

雪が積もらないように縦に並んだ信号や、中央線から融雪用の水(お湯?)が噴き出す道路に感動しつつ、一路金沢へ。金沢駅の前でちょっと車線を間違えたりして慌てましたが、無事に駅のレンタカー会社へ辿り着きました。ここで車は乗り捨てのプランです。


レンタカー会社のおじさんに別れを告げ、さてとりあえず駅の中へ……あれ?なんか足りなくない?










レンタカーのトランクにキャリーケース入れたままでした(爆)手荷物だけで車降りちゃった。




慌てて引き返して、車を車庫に入れようとしてたおじさんを引き止める。
「すみません!荷物を載せっぱなしでした!」
と言ったら
「あぁ、道理でなんか身軽だな〜と思ったんですよ」
と笑われてしまいました…いや〜ん(苦笑)



で、改めて荷物をごろごろと引きずりつつ駅ビルの中へ。夕飯は駅ビル内の回転寿司に行ってみよう!と計画してたのです。

せっかく金沢に行くならやっぱり海の幸を食べたい。でもカウンターのお寿司屋さんってどうしても高くつきそうで不安。そこで回転寿司。るるぶとかまっぷるに
『全国チェーンのお店でなければ、回転寿司でも充分地元の海の幸を堪能できる』
って書いてあったんだもん。

お店を見つけるのにちょっと手間取りましたが、確かにおいしかったです!『今日のおすすめ』に
「ホンマグロ 愛媛県より入荷しました!」
と書いてあったのには笑いました。なんで金沢まで来て地元のマグロ…と脱力するみなとfrom愛媛県。でも食べたけど(笑)他にも、富山で採れたという白魚やホタルイカ、桜海老のから揚げやのど黒の握りなどもおいしく頂きましたよ。

(回転寿司と言いつつ、流れてくるのは少数のお寿司と、後は『今日のおすすめ!』みたいなお品書きとか、あとは子供向けのジュースとかばっかり。結局ほとんどのお寿司は直接注文して食べたのですが、これ、後日見た『秘密のケンミンshow』によるとそれで正解のようで。新鮮な海の幸が自慢だからこそ、流れてくるお寿司は見本のようなもので注文して握りたてを食べるのが金沢流なんだって。なるほどー)



デザートはホテルの部屋で食べよう♪と駅ビル内のおいしそうなケーキ屋さんで2つテイクアウト。タクシーで今回のお宿『金沢 白鳥路ホテル』へ向かいました。道路沿いの街路樹や普通の住宅の庭木にも雪吊りしてあるのを見て
「兼六園とか観光スポットだけじゃないんだねー」
とちょっとビックリ。


ホテルは兼六園のすぐそば。ロビーの内装などは大正ロマンというかクラシックな雰囲気で、部屋もなかなかいい感じです。実は数日前に
「着物を着る予定があるので、部屋に姿見があると助かるのですが」
と電話してたんですが、それもちゃんと用意してくれてました。でも実際は、ドアの近くにあった鏡でも大丈夫だったな(^^; 一応
「ドアのそばにも全身が見られる鏡はございますが…」
とは聞いてたんですよ。でもその時にイメージしたのが、ドアを開けたら数メートルの廊下(入ってすぐ脇の壁に鏡)があって部屋、というパターンで、狭い廊下に鏡があってもそこじゃ着付けはできないしな〜…と思って
「できれば部屋の方にあるとありがたいんです」
と言ったら
「ではご用意しておきますね」
と快く受けてくれて。

でも実際に部屋に行ってみたら、ドアを開けたら3畳ぐらいの正方形のスペースがあって、その奥に部屋があったの。角部屋だったからかな?鏡もかなり大きくて
「あぁこれならここで着付けできたな〜」
と申し訳なくなっちゃった。でも動かせる姿見を用意してくれたおかげで、合わせ鏡にして帯とか後ろ姿のチェックもできたし、とても助かりましたよ。

部屋はツインの禁煙ルーム。ベッドがセミダブルだったのでゆっくりできました。窓から見える雪景色にまたテンション上がる(笑)


そしてこのホテルは、お風呂が天然温泉なの。飴色というか琥珀色のちょっととろりとしたお湯で、なかなか良かったです。大浴場の入り口の真ん前に行ける専用のエレベーターがあるので、部屋着にスリッパでお風呂に行けるの。これはかなりいいシステムだと思った。露天風呂があればもっと良かったな〜。お風呂から見えるちょっとした庭があって、雪見風呂ができましたよ。

あ、それと、部屋のお風呂にも大浴場にも、市販のシャンプーとリンスがあったのでちょっと驚きました。こういう所って、知らないメーカーで“地元産の○○を使ったシャンプーです!”とか、じゃなかったら質は二の次のリンスインシャンプーとかが多くないですか?でもこのホテル、部屋のお風呂にあったのは『TSUBAKI』で、大浴場にあったのは『MACHERIE』だったの。逆に安心して使えちゃった。(大浴場しか入ってないけど)




『秘密のケンミンshow』というテレビ番組がありますね。あの中に全国を転勤で転々としてる夫婦を主人公に各地の独特の習慣や暮らしぶりを紹介するコーナーがあるんですが、偶然にも今回の転勤先が石川県。現地で一緒に見れるね!とみなとと楽しみにしてました。そして実際に一緒に見て……
「金沢駅ー!昼間見るとあんな感じなんだ!」
「ていうかすごい雪じゃない?いつ撮影に来たのかな」
「あれ、さっき駅の近くで見たお店じゃない!?」
「あ!多分そうだよ!どうする?明日の夕飯あそこに行ってみる?」
と大盛り上がり。


しかしやはり長距離移動はそれなりに疲れました。翌日のスケジュールをおおまかに相談して、この日は早め就寝。続きは明日。


 < 過去  INDEX  未来 >


咲良 [MAIL]

My追加