金色の夢を、ずっと見てる

2007年10月26日(金) 専業主婦という選択肢はあまりないんだよな。

今日は、また会社の飲み会でした。今月異動してきた人達の歓迎会。


・・・・・・・・・・・・異動で去った人達の分とまとめて『歓送迎会』にしてくれたら良かったのに、とかちょっとだけ思ったのは秘密です。


初めて行ったお店だったんですが、いけす料理のお店と銘打ってるだけあって魚尽くしでした。まずお刺身、サバの胡麻醤油和え、茶碗蒸し、お吸い物、おこぜの唐揚げ、魚のあら煮、巻き寿司(鉄火&ナスの漬物)、お味噌汁、デザートに柿と巨峰。茶碗蒸しにまでイカとタコと白身魚が入っていて、冗談抜きで肉は1かけらも出てきませんでした。今日のメンバーに魚嫌いはいなかったのかな?



でね、その途中で組合役員をしている財津さん(仮名)とちょっとお話したのですが。

「こういう席で聞くのもなんですが・・・・」
と切り出されたので何かと思ったら
「咲良さん、あと何年あるんですか?」


実は(長くこの日記を読んでくださってる方の中には覚えておいでの方もいらっしゃるかもしれませんが)私、正社員じゃなくて『契約社員』なんですよ。給与や休暇などの福利厚生面では正社員とまったく同じ待遇なんですが、年度末に契約を更新して1年単位で雇用されてる契約社員。

で、その契約がなぜか
「更新限度を9回までとする」
という規定があって、つまりそれは最長で10年しか勤められない、という事なんですね。ちなみに今5年目・・・・・かな?途中で更新時期が変わったから、厳密にはよく判らないんだけど。まぁおおまかに、残り4〜5年、て事ですな。


そう答えると
「あ、まだそんなに残ってましたか・・・・で、咲良さんとしては、将来的には正社員として働き続けたいですか?それとも、満期になったらこんな会社辞めてやる!とか思ってます?」
とさらに質問されました。なんで?


私が採用された当初から、組合の方では
「その10年の間に、正社員に登用できるよう会社に働きかけていくから」
とは言ってくれてたんです。だって、雇用期間が1年間って点以外では正社員とまったく同じ雇用条件。だったらなんでわざわざ契約社員なんて制度があるの?と考えたら、それはもうぶっちゃけ『いつでも切れる要員』なんですよね。

仕事の出来とか良し悪しの問題じゃなくて、まぁ例えば会社の状況がちょっと悪くなって人員整理をしたい時とかに、正社員をクビにするのは大変だけど、契約社員を「雇用期間満了のため」って契約を切る事は簡単にできるじゃないですか。そのための制度なんだろうなって私は思ってたし、財津さんもそれは否定しなかった。


でもね、本社にも契約社員は2〜3人いたんだけど、その人達はもう皆辞めてしまって、結局残ってるのは私だけなんです。まぁ辞めた理由はそれぞれでそれは契約社員であった事となんら関係はないんだけど、『職員の生活と雇用条件を守る』組合としては
「1人しかいないのなら、何も契約社員の制度を残す必要もないんじゃないか」
と会社側に交渉しようと思ってるらしく、その前にまず私本人の意思確認をしたかったらしいです。


そりゃぁね、正社員になれたら嬉しいですよ。今だって待遇は正社員と同じだし、私によほどの問題がない限りは(そして私が辞めたいと言わない限りは)当然契約を更新するものとして扱ってくれてるけど、それでも、年度末になるとちょっとドキドキしてるんですよ。
「来年度は更新しません」
って言われちゃったらどうしよう、って。正社員になれたら、少なくともそうやって年度末の度に不安になる必要はなくなるわけですから。


ただ、もし結局正社員にはなれないのであれば、その決定は少しでも早くして欲しい。


だって、満期まで10年勤めたら、契約が切れる時に私は36歳のはずなんです。それって、再就職先を探すのにものすごく不利になると思うの。求人情報とか特に見てるわけじゃないけど、一般的に『35過ぎたら正社員の口はすごく少なくなる』という話は聞いてるんですよ。

職種にもよるだろうけど、事務職で正社員を探そうと思ったら、求人情報には年齢不問って書いてあっても実際は35歳以下じゃないと面接もしてくれない・・・なんて話もよく聞く。だからって他の職種に行くにも、36歳でその仕事をまったく未経験だったら、普通はあんまり雇ってくれないんじゃない?


だから、結局正社員になれないとはっきり判っていれば、何も拘って丸々10年勤めなくても、ちょっと前倒しで辞めて少しでも条件がいいうちに就職口を探すという選択肢もあるわけで。そのためにも、正社員になれるのか否か、という決定は、できれば後2〜3年以内ぐらいに欲しいんだよね。


・・・・という事を正直に伝えました。とりあえず組合としては、肝心の私本人が正社員を希望してるという土台がないと会社側に交渉しても意味がないので、それを聞いておきたかったらしい。


あとね〜・・・・ちょっとずるい考えかもしれないけど、一応後1〜2年後ぐらいにはもう1人子供が欲しいなと思ってるわけです。となると、残りの雇用期間中にもう1回ぐらい(ひょっとすると2回)育児休暇をもらう事になるの。で、育児休暇中は給付金が出るんだよね。だからそれまで辞めたくない、という気持ちも、正直言うとあります。


ただしリアルに考えると、
「結局正社員になれないなら、少しでもいい条件で就職活動するために35前に辞めよう」
と思ったとしても、その頃には0〜1歳の第二子を抱えてるはずなので、それはそれで正社員の就職先を探すには不利なんだけどね(苦笑)


こういう状況になると、いわゆる『手に職がある』っていう状態は強いんだな〜と思います。私の妹は保育士なんだけど、もし何かの理由で今の職場を辞めたとしても、ちゃんと資格があって8年間現場にいたという経験もあれば、別の職場を探すのはそう難しくないと思うんですよ。他にも、例えば調理師であったり看護師であったり、『資格と経験があれば働ける場所がある』というのはやっぱりいい事だなぁ、と。


このまま正社員になれたらいいな〜と思うけど、その一方では、着物とか宝石とか好きなものに関われる仕事もしてみたいな〜と思う気持ちも、実はちょっとあるんだよね。そう考えると、もし結局正社員登用は無理って事になっても、それはそれで選択肢が増えるとも言えるか。


こうして考えてみると、不安定である事と選択肢が多い事ってのは紙一重ですね。やりたい事を仕事にできるのが一番いいんだろうけど。


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咲良 [MAIL]

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