金色の夢を、ずっと見てる

2006年02月27日(月) 家事は無条件に母の仕事ではない。

突然ですが、世間一般の既婚女性にお聞きしたい。

家事って、どういうスタンスでやってます?
『奥さんがやって当然』?
『してあげてる』?


私は、基本は『してあげてる』なんですよ。いや、別に嫌々とかじゃないですよ。ただ、私の方が毎日大体決まった時間に帰れるし、料理に関しては間違いなく私の方が上手だし、土日祝日が休みだし。そういういろいろな状況を考えると、毎日帰る時間はバラバラだし、料理なんて“できない事はないけど必要に迫られなきゃやらないし、必要に迫られても別にコンビニで買ってくりゃいいじゃん?”なレベルだし、定休日もなくて曜日なんて関係ない・・・という次郎君よりは私がやった方が自然だし合理的じゃないですか。だから私がメインで家事をやってるわけですよ。

『別に好きではないけど、他にする人もいないし私がやった方が良さそうだから、しょうがないな、やってあげよう』
ってのが基本。

まぁそりゃ作った物をおいしいと喜んでもらえれば嬉しいし、どうしてもやりたくないって程嫌なわけでもないんだから、まぁいっか〜・・・って感じ。


でね、私のこの考え方って、多分に実家の母親の影響が大きいと思うんです。



実家のお母さんは、なんだかんだ言いつつも本音は「してあげてる」と思ってる人でした(笑)私は高校〜大学とほぼ毎日お弁当を作ってもらってたんだけど、それって基本的には『お父さんのついでに』だったんですね。だからたまにお父さんが休みだったり、お弁当が要らない日があったりすると、かなりの確率でその日は私もお弁当ナシ。代わりにお昼ご飯代をくれたりしてました。あ、さすがに大学に入ってからはたまのお昼ご飯代ぐらい自分で出してましたがね。(そもそも基本的に、大学入ってからはおこづかいもらってなかったし)

たまにお父さんも要るんだけどお母さんが体調悪くて作れなかったりしても、誰も文句は言わない。体調悪いんならしかたないし、それで機嫌損ねて二度と作ってくれなくなったりしても困るじゃん(笑)


もちろん、作ってもらったお弁当にいちゃもんつけるなんて絶対禁止。そりゃ
「今日の卵焼き、塩の塊入ってたよー」
とか
「なんで私がナス嫌いってわかってて入れるのよー」
とか、そーゆーのはいいんだけど、例えば
「お弁当に冷凍食品入れないで」
とか、極端な話
「マズイ」
とか(笑)そーゆー苦情を言うと
「不満があるなら自分で作りなさい」
と言われてしまうんですね。


作ってもらった分際で文句言うな、が基本なの。



当然、私が不満を言った事が原因でお弁当がない時は、お昼ご飯代もない。
「だってあんたが不満なんでしょ?不満なら自分で作ればいいし、作りたくないなら買えばいいのよ。ただし、作ってあげたのを黙って持って行けばかからなくて済むお金なんだから、それはお母さんはあげません。自分で出しなさい」
というわけ。

確かに、正社員だったりパートだったりと時期や職場によって形態は様々でしたが、基本的にはうちのお母さんは私が小さい頃から一貫して『兼業主婦』だったんです。今自分も同じ立場になってさらにわかるけど、仕事しながら家事をするって案外大変なんですよね。子供の立場からしたら“やってもらって当然”なんだけど、母親の立場からしたら“してあげてるんだからちょっとは感謝して”と思うのもごく当たり前の事。



お弁当に限らず、家事全般に関してそうです。急ぎで洗濯してほしかったら言っておかないと、後になって
「なんで洗ってくれてないの〜!?」
とか文句言ったら
「そんなに急ぎだったんなら自分で手洗いすればよかったじゃない」
と言われちゃうし、どうしてもお弁当が必要な日は言っておかないと、そういう時に限ってお父さんが要らない日で作ってなくても文句言えないわけです(^^;


代わりに・・・と言うのも変かもしれないけど、夕飯に出てきた新メニューがおいしかったりしたら素直に褒めます。新メニューじゃなくても、
「なんか今日のカレーは特においしいねぇ」
とか、お世辞で機嫌をとる事はしないけど、お礼や賛辞の言葉はちゃんと言うようにしてた。



何に関しても、とにかく
『やってあげてる方が偉い』
んですよ。してくれる事を当然と思っちゃいかんのです。


いつのまにか、私の方も(多分、妹も)家の事に関しては
『お母さんがやって当然なんじゃなくて、してもらってるんだ』
という認識になってましたね。


そういうお母さんに育てられてますから、私も自然と同じような考え方になりました。幸い、お義母さんもずっと働いてた人で、そのお義母さんに育てられた次郎君も、なんだかんだ言いつつ
「いやぁ俺にはできない事なんだから、やってもらえるだけでもありがたいよ、うん」
と思ってくれてるようなのでいいんですけどね。






いや、なんで急にこんな事を言い出したのかというと、会社のパートさん達と話しててそういう話になったからなんです。

お昼ご飯食べながら『いいとも』見てたら、ロールケーキ専門店の人気商品ランキングってのをやってて、そこから
「○○のケーキ屋さんおいしいですよね〜」
って話になったんですね。で、その時にパートさんの1人・Aさんが
「この前、高校生の娘のお弁当にお箸を入れ忘れたから、お詫びに△△でシュークリームを買って帰った」
という事を言ったんです。

えーわざわざお詫びにですかー?Aさん優しー!なんて驚いてたら、同じく高校生の娘さんがいるパートのIさんも
「あー、たまに忘れるとすんごい怒られるのよね〜。作ってやってるんだから文句言うなって思うけど」
と言ったので
「え、うちはそういうふうに言われてましたよ。私もお弁当の箸って忘れられた事あったと思うけど、それで文句言ってもさらーっと“たまには忘れる事ぐらいあるわよー。そんなに文句言うんだったら毎朝自分でチェックしなさい”って逆に怒られたような気がする」
と言ったら感心されちゃったんですよ(苦笑)


Aさんは数年前に働き始めるまではずっと専業主婦だったそうですから、娘さんにとっては『家事はお母さんがやって当たり前』なのかもしれないけど、Iさんは割りと昔から共働きだったはずなんですよね。で、Iさんは結構遠慮のない性格なので、普通に言ってるようなんです。
「やってもらっといて文句言うな」
って。

・・・・・でもIさんの娘さんはしょっちゅうそうやって怒るんだって。まぁ高校生じゃ“仕事しながら家事もする”のが大変なんだとわからないのかもしれないけど、それにしても・・・・・



もしかしてうちって結構厳しかったのかな?と初めて思いました。まぁ私自身が厳しくされたとは感じてないし、感じた点があったとしても、それは結果的に私の役に立ってると思うので別にいいじゃんと思うし。


その子供の性格にもよるんだろうけど、要するに育て方次第なのかな〜。


私は、多分自分の子供に対しても同じように言うと思うんですよね。小さいうちは言ってもわからないと思うんで言わないだろうけど(苦笑)、中学生ぐらいになったら言うと思う。今だって、洗濯物とか次郎君の分もたたんでも、タンスになおす処まではしてないですもん。
「子供じゃないんだから、自分の分は自分でなおしてよ」
って。

(あ、“なおす”って方言だったような気がする。九州弁で「しまう」とか「収納する」「片付ける」の意味で“なおす”って言うんですよ。“押入れになおす”とか“冷蔵庫になおす”とか)




・・・・・というわけで、次郎君に
「明日、弁当作ってくれない?」
と言われたんだけど気力がなくて作れそうにないので、明日はお昼ご飯代を渡してあげようと思います・・・・(苦笑)


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咲良 [MAIL]

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