金色の夢を、ずっと見てる

2005年06月22日(水) もうやだ。

『愛のエプロン SP』を見てたんですよ。そしたら話の流れで
「次郎君ってなかなかおいしいって言ってくれないよね」
という話になりました。

言ってくれないんですよ。食べて育ってきた物が違うんだから味覚も違って当たり前・・・と思ってはいるんですが、私がイヤなのは次郎君の感想の述べ方。



「まずくはないよ」
って言うんです。彼は。


確かに、たまには自分でも
「あーこれちょっと失敗だったかな〜」
「ん〜これはイマイチだな〜」

とか思うものがあります。でも基本的に、下手じゃないと思うの。それこそ『愛エプ』で出てくるような、あきらかに“まずい”って言われちゃうレベルじゃないって自信はある。


でも
「まずくはない」


これって
「まずくはないけど、特においしくもない」
って言われてるような気がするんだけど考え過ぎですか?


あまりに気に障ったのでストレートに
「そういう意味なの?」
と聞いたらそうじゃないらしい。

「だってほら、お互いにおいしいと思うポイントが違うじゃない。お前はこれはおいしいと思って作ってるんだろうけど、俺がおいしいと思うものとちょっと違う時もある、って事だよ。まずいと思ったことは1回もないぞ?」



・・・・・・なんかフォローされればされる程むかむかしてきて。



ちなみに今日のメニューは昨日のカレーがあったのでそれと、そのままじゃあんまりかなぁと思ったのでから揚げをしたんですが、そのから揚げについても
「カレーに入れるにはちょうどいい。でもこれだけをご飯のおかずにするとなったら、多分塩胡椒をかける」
「それ、から揚げの味じゃなくて塩胡椒の味にならない?」
「その味が好きなんだもん」




・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハッキリ言って、やる気なくしましたね。


ちゃんと下味付けてるんですよ。すりおろした生姜と醤油に浸け込んで揚げてるんだから。私的には充分合格点の味なの。っていうか、うちのから揚げはこれなの。



なんか話せば話すほどうんざりしてきちゃったんで、
「もういいよ」
と話を打ち切ってしばらく放置。なんだよ、結局どんなに頑張って作ったって満足しないんじゃん。




思うに、私と次郎君は『おいしい』という表現を使うレベルの幅が違うんだろうな。まぁわかりやすくMaxを100点として、私はその中で多分50点を超えてたら
「まずくはない」
60点を超えてれば
「まぁおいしいよ」
という表現をする。もちろん、60点から100点の間で
「まぁおいしいよ」
「わーおいしー」
「うまっっ!!」

とか、差は出ます。70点だったり95点だったりするから。

でも次郎君は、
「まずくはない」
が出てくるのが70点以上で、
「おいしい」
が出てくるのが90点以上・・・みたいな感じ。『おいしい』という表現を使うレンジがすごく狭いの。



人って、けなされてムキになって頑張るタイプと、褒められて調子に乗って頑張るタイプといると思うんですけど、私はあからさまに後者なの。料理がまずいと言われたら、そこでムキになって
「ちきしょー絶対おいしいって言わせてみせる〜!!」
とはならずに
「あぁだったらいいよ、無理して食べなくて。好きな物買ってきて食えば?」
ってなる。


今日はもうそりゃー見事に私のやる気を削いでくれました。なんだかんだ言ってこの人は私が作ったものを食べるしかないんだと思うから、しょうがないから作るけど、今までみたいに『おいしいって言ってもらいたい』とか頑張る気には(今は)なれないです。もう自分が好きな物を好きな味で作るわ。それで不満ならコンビニでもホカ弁でも買ってきて。



そうやって1人でイライラしてたら、いつもならテレビを見ながらくっついてくる私が今日は来ないので、異変を感じたんでしょうね。珍しく次郎君から寄ってきました。

座椅子に座ってる私を横から抱きしめるようにして
「何拗ねてんの」
「・・・・・・別に拗ねてるんじゃないよ」
「じゃぁ怒ってる」
「怒ってもいません。ただやる気なくしただけ」
「なんで。別にまずいとは言ってないじゃん」
「でもおいしいとも言わないじゃん」
「今日のカレーはうまかったよ」
「・・・・・・・カレーってよっぽどの事がない限り誰が作ってもそこそこおいしくなるよね」(しかも今日のカレーは昨日の残りだし)

本当に、拗ねてたわけじゃなくて本気でうんざりしてたの。仕事が終わって、急いで(時には買い物して)帰って、一息つく間もなく作り始めて、お風呂上りの次郎君にビールやらなんやら出してあげてからやっと自分も座って食べられる・・・・ていう状況で、出した物に対するコメントが
「まずくはない」


・・・・・・・・・・・・はーもうやだ。今までは、メニュー考えるのは大変だけど作るのは好き、なんて思ってたんだけど、明日から作るのもイヤになりそうだ。

そう何もかも相手の好みに合わせて作る事なんてできるわけないし。第一次郎君の好みに合わせようにも、どんな味が好きなのかさっぱりわからないし。



結局そうやって話してるうちに、どうやっても今日は私の機嫌はなおらないと悟ったのか、10時過ぎに次郎君は先に就寝。私は『anego』の最終回を見て、明日のお弁当を作って、食器類を洗って、お風呂に入る。それからやっと本を読んだりする時間が持てた。




なんかイライラするんだよね。ぶっちゃけ
「手伝わないんなら文句言うな」
と。いや別に文句を言われたわけじゃないんだけど、作ってもらった身分で注文つけるな、っつーか。そんなに言うんだったら最初から自分の好きな味で何もかも作れば?と。


世の既婚女性はこういう事あんまり思わないのかな。旦那様がおいしいって言ってくれるように頑張ろうとか思うのが普通なのかな。



今日の夕飯
・カレー
(昨日の残り。でもまったく一緒じゃあんまりかなと思ったので、次郎君の好きなエノキとシメジを混ぜてみた。でもこれに関してノーコメントだったって事は、もしかして気付いてないのか?)
・鶏のから揚げ
(生姜醤油に浸け込んで揚げた。私的には充分おいしかったんですけど)
・海鮮の味噌炒め
(味付けされてあとは炒めるだけ、の状態で売ってあった物。これは確かにちょっとイマイチだったかな〜)
・サラダ
・カンパチのお刺身
(スーパーで見たらどうしても食べたくなった)


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咲良 [MAIL]

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