震災の朝、

真っ暗な中　まず懐中電灯を探したが

前日子供がそれで遊んでいて　いつも置いてある場所に無い！

確かこの辺りに・・・と　リビングの棚のその下の方を探すと

いろいろ落ちている中に　それは見つかった。（いつもはまくら元に）




しばらくして　辺りが明るくなってきたとき、

いつもは塀越しに見える　裏のお宅の屋根が見えない。（うちより少し土地が低い）




・・・つぶれてるよぉ;￣ロ￣)!!




周りのお宅は比較的新しい家が多くて　倒れている家は無く、

裏のお宅だけが古い日本家屋だったため　つぶれてしまっていた。

（なぜかもっと古そうなお隣のＹさんちは何事も無く立っていたが）




塀があって向こうが見えないが、何人かの人の動く気配がするので

旦さんが、



「だいじょーぶですか〜？」



と聞くと、



「大丈夫ですー。」



との返事が。


あ〜、無事だったんだ。と一安心。



「何か要る物ありますか？」



と聞くと、



「のこぎりあったら　お願いします！」



と言われたので　道具箱はどこだったかと考えたら

食堂横の納戸にあったはずなので　

そのドアを開けてみたら、

そこに入れてあった

芦屋のマンションから持ってきた食器棚やら食器棚やら棚やら本棚やらが


ぜーんぶ倒れていた。





・・・このどこかに　のこぎりの入った道具箱があるんですけど。





食器棚を起こして　落ちて割れた食器を片付けて

次の食器棚を起こして　割れた食器を片付けて

本棚を起こして　バラバラと落ちている本を片付けて

棚を起こして　乗せてあったストックされたものなどを片付けて





ほぼ一日かかって　その一番奥に　のこぎりは見つかったのだった。