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2004年05月29日(土)   蛍  





昨日娘が家庭教師を終えて帰り道に電話して来て



「今から蛍見に行く?」



と言うではないですか。

なんでも 家庭教師先のお母さんが

すぐ側の川で蛍が見られると 教えてくださったのだそうで。



常々、自然の蛍を見たいとは思っていましたが

近くの川の上流では見られるらしい とか

この前 どこそこの川で見てきたよ

とかいう話は聞いても すでに蛍の季節は終わっていたりして

一度もお眼にかかった事はなかったのです。




ええ、都会育ちなもので。(おたまじゃくしを200匹も取った事があるのに?)




もちろん、娘の誘いにのり を見てきました。



周りの街灯や 深夜まで営業しているBARなんかが入ったビルの明かりが

まぶしかったり 川のすぐ上を電車が横切ったりしているにもかかわらず

蛍は けなげにはかなく光っていました。





心行くまで蛍を眺めて 娘と家に戻る道すがら

見上げると、空にも同じように 小さな光が瞬いていました。



「どっちの明かりが好き?」



と 娘に聞いたら 



「星!」


 
と即答。



「でも 空の星は 手に取って触れないよね。」



と私。



何億光年も遠くの 星の光と 明日には失われてしまうかもしれない蛍の光

どちらも とても美しいと思いました。




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